リブラリウスと日々の記録(はてな版)

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【レポート】第17回 #図書館総合展 出展者募集説明会(今年の方針,ALAツアー編)

ども。
今年も図書館総合展の動きがそろそろ始まります。今日は日々谷図書館で行われた「第17回図書館総合展 出展者募集説明会」に行ってきました。本年度の図書館総合展(横浜会場)での開催は,11月10日(火)〜11月12日(木)の3日間です。


第17回図書館総合展/教育・学術情報オープンサミット2015 出展者募集説明会開催のご案内 | 図書館総合展

開会に先立って,運営委員長より第17回図書館総合展の基本方針が発表されました。画面に掲示されたわけではないので今井が聞き取れた範囲で単語を拾っていきます。基本方針としては下記の5点を中心としてやっていくとのことです。

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  1. 地方創生にあわせた図書館の活性化(首長フォーラムでの結びつき)
  2. 教育に関わる図書館(コラーニングや,学校図書館の取り組みを強化したい)
  3. 出版界と図書館界の結びつき(「図書館のおすすめ本」リストに掲載・専用注文書の会場内での配布による出版業界への貢献,金額としては1億円を超える売り上げがあった)
  4. 自治体と一体となった地域フォーラム(震災と図書館の取り組みの継続,沖縄における図書館の取り組みなど)
  5. グローバル化(ALAとの提携・情報交換,ALAツアーの継続実施)

これらの方針発表の後,皆さんと盛り上げて行きたいとの発言がありました。

さて,出展説明会というと,出展料はいくらで,申込期間はいついつでという説明だけが淡々と行われるようなイメージがあります。もちろん,今日はその時間も設けられているのですが,今回の出展説明会はそれだけではありません。

今回の基調講演として,帝京大学のメディアライブラリーセンターのグループリーダー中嶋康さんから「共読ライブラリーから考える大学図書館成長戦略と、図書館総合展に期待すること」のご発表がありました。昨年の第16回図書館総合展において,帝京大学のブースは中二階の建て込みを行っていて,会場内でも非常に注目を集めるブースでした*1。40分程度のご発表だったのですが,大変興味深い内容でした。よって別ポストで投稿しましたので,そちらをご覧ください。


【レポート】第17回 #図書館総合展 出展者募集説明会(基調講演編) - リブラリウスと日々の記録(はてな版)


さて,この帝京大学のメディアライブラリーセンターの発表の後,他にも図書館総合展を盛り上げるために,図書館サービス計画研究所の方,専門図書館協議会の方,そしてなぜか私のスピーチを3名はさみ*2ました。打ち合わせたわけではありませんが,3人とも「様々な人の交流」を総合展出展のメリットとして挙げていたのが印象的でした。

この後,図書館総合展の出展概要説明,ALA(American Library Association: アメリカ図書館協会)大会のツアー紹介が行われました。まだ今年のパンフとかはWeb上には掲載されていませんが,担当の方にWebに上げてOKですか?と聞いたら大丈夫と聞いたので,パンフから情報を抜粋しつつ,紹介してみたいと思います*3

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このALAツアーは正式名称を「ALA・米国図書館研修2015(サンフランシスコ・シアトル)7日間〜アメリカの大学・公共図書館の最新事情を探る〜」と言いまして,2015年6月23日(火)〜6月29日(月)の7日間,サンフランシスコのALA年次総会の見学を含め,6カ所の現地視察をするとのことです。298000円というお値段ですが,現地の宿泊料金,航空券,空港諸税,サーチャージ,に加えて現地は専用バスで移動,それから通訳がばっちり付くことでしょうか。

6月23日(火)からの訪問場所をパンフレットで拾っていくと,6月23日(火)の夕刻に成田出発,到着した日にシアトル公共図書館,翌日にはワシントン大学図書館,そしてMicrosoft LibraryとあのWindowsでおなじみのマイクロソフト社内にある図書館の視察が含まれています。おそらくマイクロソフト社は個人レベルでは見学させてくれない場所だと思うので,興味ある方にはチャンスだと思われます。3日目には空路でサンフランシスコ入りし,1000万冊を超える蔵書数を誇るカリフォルニア大学バークレー校の視察,そして4日目は「本のほとんど無い」電子図書館や東アジアコレクションで有名なスタンフォード大学の視察と,サンフランシスコ公共図書館視察,ALA展示場オープニングレセプションの参加,5日目にいよいよ,ALA総会展示会場入りして自由視察,ALA関係者とのミーティングを経て,翌日サンフランシスコを発って6月29日(月)の夕刻に成田着というスケジュールになっています。

申し込み締め切りはパンフレットによると2015年5月8日(金)とのこと。金額は高額だと思いますが,コーディネートならびに通訳手配を考えると,妥当な金額ではないでしょうか*4。私は今年はトライできないのですが,マイクロソフト社のライブラリーの話を聞いて,行けないのが悔しくなりました。

結果,盛りだくさんの内容が展開されまして,2時間があっという間に過ぎ,説明会は閉会となりました。なお,この出展募集説明会に出られなくても,図書館総合展への出展は可能です*5

今後,出展を考えている人たち向けに,昨年の経験で私が提供できるノウハウとかはWeb上でどんどん公開していきたいと思いますので,どうぞご期待くださいませ。ひとまず,このポストはここで閉じておきます。

*1:私自身は自分の所でてんてこ舞いで結局伺うことが出来なかったのですが…

*2:私のスピーチの内容はグダグダだったので聞かないでください…。

*3:実際にパンフデータがPDFとかになったらリンクを張りますね。

*4:確かに航空券だけだと10万円以内でいけてしまうんですけれど,通訳が付くというのは大きいかと思います。

*5:でも今日みたいな機会だと運営委員会の方々がたくさんいらっしゃっているので,疑問点を解決するのにはもってこいの場だと思います。