リブラリウスと日々の記録(はてな版)

研究とかイベント運営とかの記録を淡々と。

【御礼とまとめ】2020年を振り返って

どうも。今井です。

2020年もお世話になりました。今年は大晦日締め切りの原稿が先ほど旅立っていったので,昨年よりは平穏無事な年末です。というわけで今年の振り返りです。昨年同様趣味バージョンもまとめてこちらに掲載します。

 【お仕事編】

  1. オンライン授業の対応に追われる一年。
    今年はCOVID-19の対応に追われていて,気がついたら年末に来ていたという感じが拭えません。自宅にこもって遠隔授業の対応をひたすらやっていたこともあって,色んな人に会わなかったせいか,2月下旬についても1ヶ月前くらいの記憶の鮮明さがあります。ただ気がついたらもう年末なのです。ちなみに非常勤先も含めて,対面授業ゼロだったので,今年度はまだ教卓の前に立っていません。
    本務先で関わっていた卒業記念パーティーも会場キャンセルしたりとか,遠隔授業用の教員用のポータルサイトを立ち上げたりとか,著作権関連の1枚紙資料を2時間で作ってワーキンググループへ送ったとか,職業著作物が何か山積みになる1年でした。ちなみにオンライン授業はいつもの年の授業準備よりも2倍以上大変だったことを申し添えておきます。誰だ,オンライン授業は楽だとか手抜きだとかいう論客は。
  2. オンライン開催が目白押しの一年。
    図書館総合展日本図書館情報学会,カレントアウェアネス編集企画会議など,リアル開催が当たり前だったものがことごとくオンライン開催になりました。図書館総合展での今年の動きは後ほど取り上げるとして,日本図書館情報学会は他のメンバーと共に技術WGに関わって中の人をやっていました(これに関わる原稿が2月1日締め切り)。カレントアウェアネス編集企画会議は年4回中,2回のみ伺うことが恒例でしたが,オンライン開催のおかげで今年度は今のところ皆勤賞です。
  3. カレントアウェアネスの研究文献レビュー執筆。
    昨年末に今年度の業績は図書館総合展の20年を振り返るという企画でカレントアウェアネス本体に初執筆。昨年は「CiNiiで12月31日現在検索すると出てくる2019年の年号がつく記事は唯一」などと述べておりましたが,今年は2本出てきたので昨年度よりはマシです。ただ研究そのものは停滞しているので何とかしたいなと思います。あとこのカレントアウェアネスの研究文献レビューは,他の仕事と違って特殊な思いがありました。最後の一行でほとんどの説明が尽くされているのですが,公開できずにいた文章がありましたので,文末に追記して補足します。

    current.ndl.go.jp

  4. Wikidataの授業実践を紀要論文として執筆。
    何にも業績がないという事態を回避するために,大学の授業の様子を文字化する行為を定期的にやっています。2020年はなんとかそれを実現できた年でした。 「Wikidataの司書教諭講習相当科目での授業活用について」ということで,2019年5月に思いついて,直後の勉強会に出席,そして7月に授業実施のスピード感は我ながら動きが良かったので,これをモデルケースにしたいものです。

    togetter.com

    doi.org

  5.  図書館総合展での動き
    今年は図書館総合展がオンライン開催!でした。図書館総合展運営委員会委員として,オンライン開催の決定がされた場面から説明会の場面まで,ほぼ全部を立ちあってきましたが,とにかくI委員長とN事務局長の尽力と理解があってのことだと思います。噂によれば図書館総合展の見本となった本家ALAのフォーラム数を今年は図書館総合展が超えたとのことで,このCOVID-19の対応下の中でも,後世に残る動きができたと思いますし,それに立ち会えたのは何よりの幸運だったと思います。私の関わった企画は下記に示しましたので,よろしかったらどうぞ。個人的には総合展ラジオの前夜祭はとても楽しかったですし,ポプラ社さんのフォーラムは良い感じのスイングがあったと考えています。

    2020.libraryfair.jp

    2020.libraryfair.jp

    2020.libraryfair.jp

    www.poplar.co.jp

     

  6. 研究的なところではまたまた反省の1年。
    来年もこの項目が出てこないように頑張ります。
  7. 日本図書館情報学会の常任理事4年目。
    2020年3月をもって,日本図書館情報学会の事務局長のお仕事が終わりました。ただし,常任理事としてまた選んで頂いたので,今年から3年間は総務委員長と言うことで引き続き関わらせて頂きます。後任のK先生には引継ぎが拙かったこともあって未だにご迷惑をおかけしております・・・。

  8. 東京学芸大学学校図書館活用データベース」報告会で登壇してきました。
    大学院時代より応援している東京学芸大学学校図書館活用データベースの報告会ですがとうとう今年から事業委員になったので普通に登壇してきました(そういえばこれもZoomでのオンライン開催でした・・・)。年明けには録画配信が行われるようですが,今井が何を喋ったかを見たい方は以下のSpeakerDeckからどうぞ。

    speakerdeck.com

    他にもたくさんの仕事をやってきたのですが,ひとまず思い出に残っている順から挙げていくとこの8個に収まるかなと思います。毎度のことですが,本務先や非常勤先での学生さんとの講義や演習でのやり取りは個々のエピソードが書けないため,ここには載せませんでしたが,オンライン授業だったこともあって,一人一人の学生さんに対しては例年以上に時間を割けたかと思っています。おつきあい頂いている学生さん達には感謝感謝です。

【プライベート・趣味編】

  1. 子どもが生まれました。
    息子が生まれました。本当に生まれるまでも生まれてからも,色々ありすぎたのですが,とても元気に育ってくれていて,それだけで嬉しいです。この子の可能性を否定しないように,それでいて将来困ることがないように,夫婦揃って,子育てに励みます。今年はこの関係から仕事のペースを落としたり,各所にゴメンナサイをし続けたのですが,それでも仕事を任せてくださった皆さま,寛大に許してくださった皆さまには,ただただ感謝申しあげます。
    今年1年で終わることではありませんが,最初の年に子どもにこれだけ寄り添えたことは何よりの幸福でした。
  2. オンライン観劇はあまりできませんでした・・・。
    今年は,リアル舞台をほとんど見られていませんでした。たぶん朗読劇とかも入れて3本程度だったかと。息子が生まれたこともあって難しいところもあるのですが,COVID-19で推しの劇団が公演中止したというのもかなりありました。
    オンライン公演だとちゃんと観られるかというと実はそうではなくて,結局アーカイブの配信最終日に観られなかったぁ!!と絶望することが多かったと思います。今この場で思い出すだけでも3本はありますし。あんまりにもストレスがたまっていたせいか,某FBに以下のようなポストを書いてしまったほどでした。
     最近ちょっと最初の動き出しが遅いなと感じながらも,年齢のせいかなと流していた毎日。本日,車で職場に通勤してその帰り,19時まで視聴可能だったオンライン演劇に間に合わない事が分かり,せめて音だけでもとスマホで再生しながら,運転を始めました。 もちろん安全運転第一なので,ろくに画面をみることもできないのですが,赤信号で止まっているときに目に入ってくる1つ1つのシーンが,カッコ良くて魅力的で,どうしてちゃんと観ることができなかったのだろうと悔やみつつ,子育て中は我慢することが多いなあ,でも奥さんも同じように我慢しているし,そもそも子育て中ってまとまって集中する時間取れないよね…と色々思索していました。  でも聞こえてくる音楽に乗せられ,久しぶりに違う方面に意識を向けたせいか,ここ1ヶ月ぐらい止まっていた感情が動き出したようで,ジンワリと目が潤んでくるのが分かりました。  第三京浜を玉川入り口から入って,高速のストレートに入ったとき,ここ何ヶ月か同じように見えていた道路のランプがとてもキレイに見えて,その瞬間,自分の中で何かのエンジンがかかったのが分かりました。  急に頭がはっきりしてきて,ああ,ここしばらくスランプだったみたいだなと認識。帰宅後,あれこれ動けていなかったところをどんどん進めました。これまでごめんね,といっていたら奥さんはキョトンとしていましたが,感情をたまには動かしてあげないと何か調子がおかしくなるようです。
    年間3本程度ではあるのですが,スモークが焚かれて照明が輝く世界で演者さんが躍動する瞬間は,他のどの趣味でも得られない輝きとときめきがあります。どうぞ来年こそはたくさんの作品を見届けられますように。
  3. Adobe税,Vimeo税,Zoom税,Evernote税,Office365税を払いました。
    なんだかこういう支出が増えていくのが辛いですが,便利なので仕方が無いとして奥様の許可を得て納税しております。PhotoshopもPremiereもIllustratorもバリバリ使いましたし,Office365もかなり使い込んでいるので,元は十分取れてますが。
  4. 横浜DeNAベイスターズ今年は…(ry
    良いところまで行ったんですけれどねぇ…。三浦番長が監督登板なので楽しみにしています。
  5. 劇団制作もやってます。
    そろそろペンネームと本名を使い分けるのが面倒くさくなってきたので,公式では使い分けしますが,とりあえず以下の人は同一人物です。劇団ショウダウンの制作さんとして活動しております。今年は5月公演と10月公演が両方とも延期になってしまいました・・・。

    twitter.com
    5月公演はフライヤーまで完成していた段階での延期だったので,本当に悔しかったです。せめてものプロモとして早稲田大学演劇博物館のオンライン展示でフライヤーを掲示してもらいました。来年こそは何とかして実現したいです。

    www.waseda.jp

    ちなみに所属の劇団ショウダウンでは来年3月にツイキャスでの配信公演「online SHOW UP!!」を実施します。関東の方ももちろんご覧頂けるのでぜひご検討くださいませ。

    showdown.biz

    5月には本当の意味での旗揚げ20周年記念公演「リバイアサン」を大阪市立芸術創造館で予定しております。

    showdown.biz

    COVID-19がこれ以上猛威を振るわないことをただただ願っております・・・。

 【まとめ】

  1. COVID-19の対応で忙殺された1年でした。世代の共通体験が現代では難しいという話をどこかで聞いた記憶がありますが,COVID-19は間違いなく2020年を生きた人たちの共通体験になってしまった(望んでなったというわけではなく,負の効果が強すぎるので決してポジティブには取り上げられませんが)と考えます。来年以降も,今までと同じには行かないだろうなと覚悟を決めていますが,さてどうなることやら。
  2. その一方で,嫁さんと息子ちゃんと過ごせた時間はかけがえのない時間でした。生まれるときから今まで目が離せないだけに,安心する時間はほとんどありませんが,この子が独り立ちするまでは倒れるわけにはいかないと決意を固めた1年でした。

  3. 来年こそは研究もちゃんとやりたいです。

ではでは,残り僅かですが,皆さま良いお年を。2020年もどうぞよろしくお願いします。

 

追記:

カレントアウェアネスの研究文献レビューに関わる私の思いについては,以下のGoogleドキュメントで公開しました。

docs.google.com