【活動報告短信】「高校生の読書に関する意識等調査報告書(日本)」を書きました。
こんにちは。今井です。
活動報告短信です。国立国会図書館さんのカレントアウェアネス-Eで下記の記事を執筆いたしました(なお,委員会の公式文章ではなく,あくまでも今井が個人の立場で書いた記事です)。
E1682 - 高校生の読書に関する意識等調査報告書(日本) | カレントアウェアネス・ポータル
内容は,タイトルからも推察できるかと思いますが,文部科学省委託調査平成26年度「高校生の読書に関する意識等調査」 の報告書に関する紹介記事です。今井はこの調査の調査手法や内容について検討する「調査検討委員会」の委員を担当しておりました。調査の実施主体は株式会社浜銀総合研究所の皆さまです*1。
報告書自体はPDFで公開されています。125ページの長文ですが,上記の記事とともにご参照頂ければと思います。
上記の解説記事にも書きましたが,この報告書の良いところは下記の2点だと思っています。
- 高校生だけにアンケートを取ったわけではなく,保護者・教員に対しても調査を行っており,データ数も豊富であること。
- 単に本を読むかどうかだけではなく,関わりがあると思われる周辺要因についても幅広く調べられており,様々な検討が可能であるところ。
報告書を見た方の中には,このデータは当たり前すぎるとか,実践者の間では常識なことを今さらなぜとか,思った方もいらっしゃるかもしれません。でも,私個人の意見としては,この報告書の意義は,きちんと調査の形で出てきたことだと思っています。
重ねて私個人の意見として申しあげますが,この報告書が出てきたことで,高校生の読書について,実践者の経験や印象論,あるいは限られたデータで語らざるを得なかった状況から,少なくとも報告書の記述を参照しながら,何が必要なのかということが検討できる段階になったのではと思います。
自分はあくまでも「調査検討委員会」の一委員でしかなかったのですが,この報告書は多くの方に参照して頂きたいなぁと強く希望いたします。
*1:データ数の多い調査をここまでまとめるのは大変だったと思います…。担当者名まではクレジットされておりませんが,本当にお疲れ様でした…。