【活動報告短信】「大学の対面授業における板書内容、授業の記録動画、AI要約の公開ならびに可能性の検討」を書きましたがerattaがあります。
こんにちは。今井です。
活動報告短信です。この書き出しは久しぶりです。
勤務先の「白百合女子大学研究紀要」に「大学の対面授業における板書内容、授業の記録動画、AI要約の公開ならびに可能性の検討」という紀要論文(査読なし)が掲載されました。
この論文は、大学の授業において「授業の記録動画」「板書内容の公開」「AI要約」を継続的に提供し、その効果と課題を検討したものです。具体的には、Zoomで録画した授業をVimeoで限定公開したもの(「授業の記録動画」)板書をGoogleドキュメントで作成し共有したもの(「板書内容」)、Zoom AI Companion 2.0 による授業要約(「AI要約」)が含まれます。これらの取り組みを紹介したうえで、論文ではこの取り組みについて、受講者へのアンケートの基づき、利点や課題点を並べて考察を加えております。
論文本体は勤務先の機関リポジトリで公開されていますので、ご関心のある方はどうぞご覧下さい。
# 印刷版に基づく書誌事項は以下の通りです。
# 今井福司「大学の対面授業における板書内容、授業の記録動画、AI要約の公開ならびに可能性の検討」白百合女子大学研究紀要(61), 2025, p. 25-46
ただし本論文は私の見落としにより以下のミスがございます。以下、正誤箇所を列挙いたします。誤りを見落としたことは私自身の責任です。申し訳ありません。次回以降は見直しに時間を多く割くようにしたいと思います。
***ここからeratta***
p. 25 下から1行目
誤:(以降、「授業の記録動画」とする)
正:<削除>
p. 26 上から1行目
誤:(以降、「板書内容」とする)
正:<削除>
p. 26 上から4行目
誤:これら「授業の記録動画」、「板書内容」、「AI要約」を
正:これらを
p. 28 上から2行目から3行目
誤:白百合女子大学で行った「授業の記録動画」、「板書内容」、「AI要約」の3つの
正:白百合女子大学で行った3つの
p. 41 上から7行目
誤:「授業のAI要約の作成と公開」
正:「AI要約」
***ここまでeratta***
私個人は特殊な取り組みをしたつもりはないのですが、Facebookで概要をポストしたところ思いのほか反応があったので、やはりアウトプットは大事なあと改めて感じる次第です。
なお、AI要約が論文を執筆している間にバージョンアップを重ねてしまい、割と前期の授業では役立たず扱いされていたのが、後期の授業ではかなり使い物になるレベルまで進化しておりまして、技術進歩の速さを痛感したのが印象に残っています。
今後とも何かアウトプットが残せるように、またこのような方向ができるように、精進してまいりたいと思います。
今年度もどうぞよろしくお願いいたします。
【感想など】図書館を学問する なぜ図書館の本棚はいっぱいにならないのか
リアクションが遅れたことのお詫びなど
久しぶりのはてなブログです。著者の方からご恵贈頂いて、リアクション返すよーと申し上げていたのですが、作業できるはずの春休みや隙間時間がほぼ使えない状況が続いていました。
ようやく作業できる時間が20分できた(前期授業の終わりが見えてきた)のと、著者の佐藤さん*1が、6月29日(日)深夜にJ-WAVEデビューをされたということで、このタイミングでリアクションの書き込みをします*2。
【#岡田准一 が、学問としての図書館に迫る!】
— J-WAVE 81.3FM (@jwave813fm) 2025年6月29日
日曜24時からは
『GROWING REED』
図書館情報学の研究者、同志社大学教授 #佐藤翔 さんに質問です!
電子書籍の時代に本棚の意味ってどこにありますか?
国内外の注目の図書館はどこですか?
🎧https://t.co/HhnIzldZWM#jwave #growingreed pic.twitter.com/f6RgiFyXao
なお、こちらのJ-WAVEのラジオはタイムフリーで1週間は聞けるはず(課金すると30日間再生可能)ですので、ぜひ聴取していただければと思います。私は通勤中にタイムフリーで一気に聞いたのですが、話の区切りごとに音楽が入っていて、話題を自分の中で解釈したり、切り替えのきっかけとできたので、個人的には大変聞きやすかったです。
はじめに
佐藤翔さんは、私が大学院生だった時代からTwitterや対面の両方で存じ上げており、その当時から恐ろしい量のアウトプットを出していらっしゃる方です。別件でオープンアクセス系の人前でする発表のために文献収集をしていたら、当たり前のように複数媒体でお名前を見かけて、改めてすごいと一人で勝手に驚いておりました。
今回の書籍は、LRG(ライブラリ・リソースガイド)に掲載された記事を再構成したものです。すでに多くの方が取り上げている通り、図書館を対象とした研究について、「問い」を立てて調査をしていく取り組みが各章で行われています。
個人的には前書きの個所でさらっと書かれている図書館情報学とはという箇所に、注目しました。本書のはじめに(p. 14)では、
-
図書館学校の時代から続いてきた、図書館で働く専門職員(日本であれば司書)を養成するために、元図書館員を中心にした、実践的な知識を教える教員。
-
図書館が直面する課題について助言したり、積極的に提案したりするために、様々な手法を使った調査・分析の結果を公表する研究者
-
図書館とはあまり関係なく、対象の文献—あるいはその範囲を拡大して情報一般—について、コンピューターサイエンスではなく具体的な利用の仕方に着目し、情報検索・活用などの研究をする研究者。
あとブログでの記述ですが、本書に関わって基礎を固めるために図書館分野の研究が大切だと仰っていただいているのも、同じ研究者として大変心強く、嬉しかったです。
いわば図書館学分野は超・ブルーオーシャン。取り組まれるべき研究テーマに満ちており、その多くは現場の実践にも役立ちそうで、単純に興味深くもあります。流行りのテーマではないのでアカデミアでは評価されにくいかもしれませんが……いや、でもそうか?
そうした基礎からしっかり固めておくことは、現代の「図書館情報学」においてもやはり重要なのではないか。そんな問題意識の下、「はじめに」の中では「この本を『新・図書館学序説』にする!」なんて大見えきったりもしています。
本文の内容など、詳細な内容はぜひ本書を手に取っていただければと思います。
全体として、これから卒論やゼミ論、修論を書く学生にぜひ読んでいただきたいと思いました。図書館に関わるトピックや問いについて、どんな観点が設定でき、研究方法はどんなものが考えられるのかが幅広く取り上げられているので、調査設計の段階での何か見落としていることがないかを確認できると思います*4。
LRGに連載された記事であることから、アカデミックな内容を含みながらも、全体的に平易で読みやすい言葉で書かれていますが、この著書には膨大な量のインプットが必要なと思われます。佐藤さんは学部から院生時代には学術情報流通が中心のテーマだったと記憶しているのですが、教員になっても幅広い情報収集を行っていて*5、そのアンテナ感度の高さはただただ敬服する限りです*6。
紹介が余りにも遅くなったので、とりあえず夏から後期にかけての非常勤先や講演会に本書を持参しつつ、宣伝しまくって来ようと思いますので、それで許していただければ幸いです。>佐藤さん
*1:一般的には先生ですが、一流の研究者であることから、敢えてリスペクトのためにさんづけをします
*2:ちなみに当初はnoteに書いていたのですが、ラジオの内容を聞いてはてなブログにUPした方がよろしいかと思って、急遽アカウント情報を引っ張り出してきました…。
*3:J-WAVEのラジオでもこの点が踏まえられていましたね。
*4:内容は図書館の内容ですが、社会科学系の調査であれば応用が利くと考えます。
*5:カレントアウェアネスの編集企画員を担当しているときに、佐藤さんは非常勤調査員だったかと思うのですが、その時もカバーしている情報の範囲の広さに圧倒され続けておりました…。
*6:といいながら、同じ大学教員である私もちゃんとしろというブーメランが各方面から飛んできそうです。
【2020年度版】卒業する学生さんへ。
こんにちは。今井福司です。
去年の今頃、こんな記事を執筆していました。
新型コロナウイルス感染拡大防止のために、2019年度の本務先の卒業式は中止となり、卒業する学生さんへ急遽エントリを書いた次第です。
さて1年経ってどうなったかというと、本日時点でも1都3県には緊急事態宣言が出ており、学位記授与式は行われているものの、かなりの制限をかけて、学部ごとに分散開催をするなど、キャンパス内に滞留しないようにして、細部に至るまで注意して開催されている状況です。
昨年同様、司書課程の学生さんへ大学発行の司書免許状を手渡しするイベントは行われず、卒業生の学生さんにコメントする機会というのがないという状況が今年も生じてしまいました。
昨年同様、卒業する学生さんへ「おめでとう!よかったね」とお祝いするチャンスがないことや、何か一声かけられないこと、様々な事情からいろいろなことが困難になった旨は重々承知しております。そしてこちらが単位認定をして、資格を取り終えた学生さんに何かコメントするのは、もしかするとただの蛇足であり、教員の自己満足にしかならないのではとも思います。
ただ今年も何らかのメッセージを伝えられればと思い、昨年書いた文章に少し手直しをしてブログで公開したいとおもいます。
続きを読む(メモ)2016年にニコ生+YouTube配信をやったときの機材リスト
こんにちは。今井です。
世の中,オンライン授業へ対応しなければという流れが急速に出ているようでして,私もその中の一人としてどうしようかなと悩んでおります。
そんな中,2016年に私がこんな取り組みをしていたことを思いだして下さった方がいました。そういえば,新刊宣伝のニコニコ生放送をやってましたね。本編はどうでも良いのですが,使った機材リストを書いておくと誰か幸せになれるかも知れないので,書いておきます。
1.配信装置
Cerevo Liveshell PPO
https://liveshell.cerevo.com/ja/pro/feature/
こちらの配信装置はニコニコ生放送だけで使いました。設定をしっかりしておけば,あとは安定して処理してくれて,一番気にしなければいけない配信状態のチェックに気を遣わなくて済みます。このニコニコ生放送以後も,YouTube Liveで何度も活躍してくれた,今でも現役の配信装置です。
2.配信装置への映像入力+記録用
Canon iVIS HF M51
https://faq.canon.jp/app/answers/detail/a_id/66121/
だいぶ前のビデオカメラなのですが,ステレオミニの音声入力がMicレベルとLINEレベルの二つが選べるという特徴を持ってます(安いカメラだとMicレベルでしか入力できないので,ミキサーから入れると音質が悪くなるか,音割れに気を遣わないといけない)。
ミキサーの左前方から見えているように,ミキサーのLチャンネル出力からXLR→ステレオミニのケーブルでカメラに入力しています。LiveshellにはこのカメラからHDMI出力で,映像+音声を送っています。同時にビデオカメラで録画をしています。YouTubeにアップしているのはこのカメラで録画したバージョンの方です。
映像配信では,カメラに音声が入力できるかどうかでほとんど決まる気がします。カメラ本体のマイクだとどうしても空調音とかが入りますが,ミキサーからマイクで直接音量を入れておけば,上のYouTubeにあるように明瞭な感じで進められます(実際の研究室はこの時冷蔵庫の音とかが普通に聞こえてました)。
余計なお世話かもですが,生配信一本だとどうしても記録が不安定になりがち(Zoomだと有料プランでクラウド記録とかしてくれますが)+回線が切れたときのリカバリーが難しいので,可能であればカメラで録画しておくことをオススメします。
3.ミキサー
ALLEN&HEATH ZED-10
http://www.korg-kid.com/allen-heath/product-details/zed-10zed-10fx/
前に某方と機材を張り合っているうちに買ってしまったミキサーです。今でも使いこなせてませんが,サイズと値段に見合ってミキサー関連でのトラブルは買ってからは一度もありません。これから買うなら,BEHRINGERとかMACKIEの安いやつで大丈夫です。ただし,ビデオカメラの入力に合わせられるやつかどうかはご確認ください(機種によってはMICレベルに変換して出力できるやつがあるかも知れないので,そういうのがあればビデオカメラも選択肢が広がります)。
4.マイク
BEHRINGER XM8500 ダイナミック
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/19370/
いわゆる格安ダイナミックマイクです。持ってない方でしたら1本はあった方が良いかも。SHUREのSM58とか予算があればそちらも良いと思いますが,お試しならこのレベルでOKかと。
5.その他
詳しくは覚えていませんが,たしかBGMはスマホから,ステレオミニ→RCAピンに変換してミキサーに入れてあります。ノートパソコンはニコ生のコメントチェックと配信状態のチェックにつかってました。一般的には大学の回線は安定していることが多いので,大学の研究室から配信するのはそこが便利だなと思います(モバイル回線でやろうとすると,途端にレベルが上がります)。
4年前の事例についてのメモですが,誰かの役に立てば幸いです。
卒業する司書課程の学生さんへ
こんにちは。今井福司です。
コロナウイルス感染拡大防止のため,本学では学位記授与式等に関わる行事を大幅縮小し,ついに学位記授与式も中止となってしまいました。
例年,卒業式とは別に司書課程の学生さんへ大学発行の司書免許状を手渡しするイベントをやっていたのですが,2020年3月についてはそれは行わないという決定となりました。卒業記念パーティーについても中止となりましたので,何か卒業生の学生さんにコメントする機会というのが急に無くなった次第です。
卒業する学生さんへ「おめでとう!よかったね」とお祝いするチャンスがないことや,何か一声かけられないこと,様々な事情からいろいろなことが困難になった旨は重々承知しております。そしてこちらが単位認定をして,資格を取り終えた学生さんに何かコメントするのは,もしかするとただの蛇足であり,教員の自己満足にしかならないのではとも思います。
そう迷いながらも別の形で学生さんにメッセージを伝えられないかな…と考えがここ2,3日はずっと頭をよぎっていました。そうだ本体ブログがあったなぁ…。ここに書いておけば誰かは読んでくれるかなと思いつきました。
毎年のように繰り返し言っているメッセージなので,こういう文章を公開すると,来年以降の卒業生から「先生,また昨年と同じ事を言ってる」とツッコまれるかもしれません。でも,今年の卒業生に何も言わないままなのも寂しいので,本当は言うつもりだった内容をこの場所に書いておきます。
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