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リブラリウスと日々の記録(はてな版)

研究とかイベント運営とかの記録を淡々と。

2012年学図研福島大会2日目簡易レポ(実践報告2件と分科会と交流会etc)

こんばんは。学図研2012@福島2日目です。ホテル華の湯という所が会場なのですが,露天風呂が別棟の10Fと言う位置なので,行くのが面倒だなあと思っていましたが,何種類もお風呂があるので,意外と気に入ってきました(笑)。

例によって,Twitterのまとめを作って下さった方がいらっしゃいますので,全体の流れを知りたい方はこちらにどうぞ。昨日と同じく私が考えたこととかの断片を記す方向で進めたいと思います。

http://togetter.com/li/349650
▼午前中は実践発表が2件。豊中市の小学校の図書館の話と,島根の高校の実践でした。それぞれ質疑を含めて90分ずつ時間が取ってあるためか,どちらも詳細な発表を聞くことが叶いました。


▼1件目の発表では,司書が全校配置されている自治体の話なのですが,「ふだん使いの図書館」と言うキーワードを掲げていたためか,紹介される実践エピソードの豊富さが強く印象に残りました。よどみなく語られる子ども達の動きやエピソードを聞いていて,最初の段階では,学校図書館が活用された段階では,こういうエピソードが次から次へと生まれてくるんだろうなと,素朴な感想を抱いていました。


▼でも,よくよく考えると,こういうエピソードを語れることこそ専門家であると云う事なのかなという考えが頭をよぎりました。毛急の立場で実践を見るときには,個々の実践の要素をある種まとめてしまって(そぎ落として),一般化して検討することは良くやられることですが,今日の豊富なエピソードを聞いていると果たしてそれで良いのか,そぎ落としている中に大切なものが隠れているのではないか,実践の一般化と個別ケースのバランス関係や,抽象化した理論と具体的な実践の違い,と言うことが次々に浮かんでしばらくの間離れませんでした。


▼2件目の発表は高校の実践の話でした。最初,先生達からは自習室としてしか見られていなかった学校図書館が,「自習室からの脱却」のために,どのようなことをしてきたかがかなり具体的に語られていました。最初は自習室同然のように先生達からは見られていた学校図書館が,いつしかカウンターのところで先生達が,学校図書館と関係なくても実践の相談をしあう環境になっていったという展開は,非常に痛快でした。


▼発表者の方は,はっきりとは仰っていなかったのです(というわけで以下の説明は今井の妄想が混じってます(汗))が,先生達から相談し合うような場に学校図書館がなるような信頼を勝ち取れたのは,学校司書の方が,その学校の先生達の授業に研究授業であろうと無かろうと,こまめに見学をされていたというのが一番のキーだったという印象を持ちました。授業を見学してもらってから学校図書館に役だてることはありませんかと声をかけることは,単にアピールしているよりも遙かに良い効果を生むと思います。言い過ぎかもしれませんが,先生達に他人と思われるか,味方と思われるか,この違いはかなり大きいと思うのです。


▼午後の分科会では,saveMLAKの発表をしてきました。スライドを見られるようにSlideshareにアップロードしてありますので,よろしければこちらをご覧下さい。


http://www.slideshare.net/librarius/2012gakutopart8savemlak


▼発表後の記録は改めて誰かがと言うことにして*1,終わった後の印象を書いておきますが,終了後に反応を色々頂けたり,質問もたくさん頂戴することができました。そして,発表後の質疑応答から,最後はニーズと支援のマッチング,コーディネートの話まで広がったので,うまくいったのかなと自画自賛気味に評価してみたりします*2


▼発表終了後は,朗読サークルのアグリーダックス(会津若松市)の発表を拝見する機会に恵まれました。絵と音と朗読の組み合わせが実に見事で,30分の時間があっという間に過ぎていきました。誰もTwitterで言及していないのですが,良い朗読劇でした。


▼その後は交流会ですが,まあその辺のエピソードは誰かが書くと思うので,ざっくり省略します。せっかくなので,交流会の間に考えていたことを書いて,今日のレポートを終わりたいと思います。


▼初参加の人間がえらそうなことは言えないと思うのですが,私個人の印象では,かなりハイレベルな発表や企画をこの二日間体験することができています。実践報告の話一つをとっても,それまでの実践の流れがきちんと踏まえた上で発表が行われており,1つ1つ何らかの蓄積がなされていると思える箇所が何カ所もありました。


▼こういう場作りがなぜできるのかなーと交流会の間考えていたのですが,私の出した答えは,運営側と参加者が完全に分断されておらず,参加者の中でも運営側に何らかの形で関わっている人がいたり,運営に携わっていなくても運営と顔見知りである参加者がいたりということがうまく作用しているのではということでした。


▼たぶん,支部単位で組織が構成されていて,それが一堂に会する場として全国大会があるということも影響しているかもしれないのですが,参加者が完全なお客さんとしてではなく,お互いが少しずつ力を出し合って会を作っていること,そして,何よりこの場を活用してやろうという意識が多かれ少なかれ全ての人にあるというのは,完全に何も下地がないお客さん気分で参加するよりも,遙かによい効果を生むような気がするのです。


▼他にも参加者が年ごとに完全に入れ替わるわけではなく,何年も続けて参加している人と,新規に参加する人たちがバランス良く構成されていることも,それまでの流れを蓄積していく上では,良い方へ影響しているのかなーとも感じました。


▼お酒は一滴も飲まなかったのですが,発表終わりのハイテンションで書いてしまったので,全部間違いかもしれません(汗)。でも少なくともそれだけの考える材料をもらったので,私個人にとっては今日の会はとても有意義な会だったことは確かです。おしまい。


※明日は最終日ですが,体力の余裕があったら書けるかなという感じなので,お休みしてもどうぞご容赦頂ければ幸いです。

*1:というよりメモを取ってなかったりするのですよ…

*2:共同発表者のお二人のお力もあってのことですが…。1人じゃたぶん今頃ダメ出し大会決定です(汗)