リブラリウスと日々の記録(はてな版)

研究とかイベント運営とかの記録を淡々と。

【告知】単著『日本占領期の学校図書館』を出版します。

どうも。今井です。宣伝します。

1.はじめに

私は色々な仕事や立場を頂きながら日々暮らしています。でも「あなたは何者か」と言われれば迷わず研究者と答えます。学校図書館の研究者で,研究分野は学校図書館史です。

私が人前で何かを表現するとき,「学校図書館」だけを論じることはほとんどありません。宮城県の研修会のタイトルは「学校教育が学校図書館とつながるために」というタイトルでした。

宮城県教育委員会で研修会講師を担当します。 - リブラリウスと日々の記録(はてな版)

学校教育における学校図書館の位置づけの話ということを,かつてこのブログに書いたこともあります。

学校図書館に関する雑多メモ(その1) - リブラリウスと日々の記録(はてな版)

もちろん,その時々で視点や見方は変わります。色々な情報をインプットして興味の方向が変わることもあります。それでも「外から学校図書館はどう見えているのか」というテーマは現れては消えを繰り返しています。

「そんなことはどうでも良いではないか」と思われるかもしれません。でも私にとっては「どうでもよい」ことではなく,一番大切にしたいテーマなのです。大学の学部で卒論に取り組んだときから,そのテーマはずっと私の側にいます。

そのテーマにきちんと向き合ったのが,大学院の博士課程でした。そして今の職場に宿題として持ち込んで,博士論文としてまとめました。

2.本題

その博士論文が,本当に色々な人の助けを借りて,単著として出版することになりました。勉誠出版さんから『日本占領期の学校図書館』と言うタイトルで,もう少しで皆さんの手元にお届けすることができます。

bensei.jp

昨日,勉誠出版さんのWebページにも近刊情報として掲載されました。多くの人の助けがなければ,世に出ることすら叶わなかったでしょう。海外の論文の謝辞は1ページを超えて数ページに到達することもあると聞いたことがありますが,もし紙幅が許すならば,どこまでもお名前を挙げつづけたいほどの,感謝の気持ちで一杯です。

ただし単著と言うことは,著作の全ての責任は私にあります。ご批判やご意見は真っ正面から受け止める覚悟です。もちろん出版にあたって準備して参りましたが,正直,足が震えます。怖くないと言えばそれは嘘です。あの箇所はあの分野の専門家にとって十分ではないのではと気にしたり,完膚なきまでに批判されたらちゃんと起き上がれるのかとさえ考えます。

それであっても,私はこの本を皆さんの手元に届けたいのです。私がなぜ「外から学校図書館はどう見えているのか」を気にしているのか,そして私がなぜそれを気にし続けるのか。図書館情報学だけでなく,学校教育学,歴史学といったつながりのある研究者の方,学生さん,色々な方に読んで頂きたいと思うのです。だからこそ書き出しと終わりの文章は,初めましての方に読んでもらうつもりで書きました。ちょっと変かもしれませんが,ぜひお手にとってご覧ください。

表紙は企画通りに行けば,図書館の歴史に興味がある方なら誰しもが知っている「あのアイテム」が背景として使われています。そちらの方もお楽しみに。

3.おわりに

今回の話をTwitterで呟いたところ,多くの方に反応を頂戴することができました。

Facebookでも沢山の反応を頂戴しました。有り難うございます。何よりの喜びです。反応やご質問については,きちんと向き合って回答していくことをお約束申し上げます。

長文失礼いたしました。また何度か宣伝文句を連ねるかもしれませんが,しばらくお付き合いください。