採点と新規開拓。
そろそろ毎日続けてきたので,冒頭のネタが切れてきました。不忍池の蓮の葉が鮮やかですね。
▼今日は試験の採点が終わったら,ちょっとマジメな話として昨日のフォローでもするかなと思っていたのですが,学籍番号順に解答用紙をソートしている段階で,何か涙が出てきたので,昨日の話の続きはまた今度と言うことで。(なおこちらの出題ミスとか私がポカした話ではありませんのでご安心ください…。詳しく聞きたい方は個人的にどーぞ)
▼たぶん試験開始前にもかかわらず,通勤電車の中で,一人サイレント芝居「最後の夏〜届かなかったワンアウト〜」の脚本・上演案を練っていたのが悪かったのだと思うので,次回はもうちょっとマシなネタを考えることにします*1。
▼閑話休題。今年の夏は新規開拓の科目(いわゆる担当経験の無い科目を初めて担当すること)が1つあります。私の友人の研究者はキャリアから考えると,いろいろ驚くようなコマ数を担当している状態になっていますが,私なんかはせいぜい5科目なので,何かしら新規開拓が続くような年が続いております。
▼経験のある方はおわかり頂けると思いますが,新規開拓は既存の科目に比べて準備時間がとてつもなくかかります。15コマ分作るのに通算すると1ヶ月ぐらいは楽にかかっているんじゃないかと。もちろんお仕事の合間にやっているので効率は良くないのですが。何せ研究者といえども内容によっては十分フォローできていないモノもあるので,下手すると1から勉強し直している箇所すらあります。
▼非常勤を担当し始めたときには,何で研究者なのに,授業前にあんなに時間をかけて準備するんだと疑問に思っていましたが,自分の得意なところだけを教えていれば良いという幸せな状況でない限り,何処かしらでぶつかる壁なんだなと最近は半ば覚悟しています。
▼そういう場合は授業用プリントの第一稿は教科書の要約だったりすることもしばしば。ただ,これも経験がある方なら気がつくかと思われますが,こういう箇所を授業で扱うととたんにリズムが悪く,いわゆる退屈な知識の羅列で終わる事が多いのです。本当に時間が無いときには,それでもやむを得ないとして,何とか手を変え品を変えて伝え方を変えたりしますが,ちょっとでも時間があるときには自分なりの解釈やアレンジを何とか加えようとします。
▼二回前のポストか何かで学生さんには構造とかの最低限を押さえて,アレンジして覚えろと伝えた話を書きましたが,それはこういう所に起因しているのかも知れませんね。ただ,こんな事をやっているので博士論文とかに割く時間をガリガリ削ってしまって*2いて,いろいろよろしくないですね。
▼そんな私の新規開拓科目は来月お披露目の予定です。教科書にだいぶ寄りかかっていますが,4コマ分ぐらいは完全に新しく作った話,6コマ分ぐらいがアレンジしてお伝えする話,2コマ分ぐらいが教科書を丁寧に使う授業になりそうです。受講生の皆様お楽しみに&よろしくお願い致します。
▼というわけで,採点に戻ります…。