【イベントレポ】第15回学校図書館のつどい(2)
librarius_Iです。気がついたらid:lomolib さんに先を越されていたので,午後の部を素早くアップ*1することにしました。例の如く,librarius_Iの記録ですので,間違いや勘違いが含まれている危険性を考慮の上,読み進めて頂ければ幸いです。
なお,午後は実践報告と講演と実践を踏まえた上での交流会(いわゆる質疑応答)が行われました。
午前中の内容についての質疑
- Q
- 地域の読書会で布絵本を作っており、会が解散するときに地域の公共図書館へ寄贈したが,著作権法への配慮から,それらの資料はお蔵入りになっている状態である。絵本を布の形にしたり、大型の形にしたり、著作権の許諾を得ないで作成していたものがたくさんある。先ほど著作権法の中で学校図書館の話が出ているが、死蔵しているものを学校図書館で引き取って活用できるのか。
- A
- 法律上で認められているのは、複製物である。2010年1月以前にすでに存在しているものについては、許諾を改めてとるしかない状態である(野口先生)。
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学校図書館でのびる子どもたちー緑野小学校の実践ー(狛江市立緑野小学校)*2
はじめに
- 司書教諭 田揚さん
- 3月に退職したが、4月に大学を卒業したての新任教員をサポートする役割で残った。公務分掌では司書教諭を担当している。
- 学校司書 松原さん:
5年間の緑野小学校の学校図書館について、今までの元にまとめなおしてみた。
- 平成10年から学校司書の配置を行って10年目になる。
- 子供たちが本にふれる機会を増やしたい。ボランティアなどの要望が認められた形。
- 平成14年に配送サービスが始まる。
- 平成15年に司書教諭が発令された。学校司書が誰を窓口にして相談すればよいかが明確になった。
- 平成16年に文部科学省の学校図書館資源共有ネットワーク事業に採択。平成18年までの地域研究を推進するために、司書教諭と学校司書が合同で研究を行う組織を作った。司書教諭といっても発令された段階で、個々の蓄積はバラバラであった。学校司書はそれまでの蓄積があった。共同で研究を行うことで、読書指導の年間計画などを作成できた。
- そういうことを背景にしつつ、平成17年度に緑野小学校が開校する。平成18年、文部科学省の新教育システム開発プログラム実践校に採択、図書標準を満たした学校が図書を活用することで学力がどう向上するかを調査することになった。毎月教師は学校図書館とのカリキュラム上の関わりについてレポートが義務づけられ、それが足かせになって盛り上がりを見せていった。
- 緑野小学校の学校図書館教育全体計画は「よく考える子」であり、学校図書館も大いに関わっている。
学校図書館はお話の部屋と学習情報センターがカウンターを真ん中にしてそれぞれ分かれている。
【読書指導について】
- 入学式の最初から「ぼくのともだちになって」を読み聞かせする。3クラスで実施した。
- 今も毎週図書の時間があり、先だって恐竜を作るという課題に対して、1冊は学校司書が読み聞かせをして、もう1冊は担任が読み聞かせをする。
読書指導のめあてとその取り組み
- 読書の習慣化をはかる
- 読書意欲を高める指導の工夫をはかる
- 連続した読書時間の設定
- 日常的な読書活動の時間の確保
- 10分間読書、すきま読書、朝の読書
- 読書指導は基本的に教室で、担任が行う。教師の子どもの本への関心を高める。学校司書は導入に携わる。
読書意欲を高める指導の工夫の図るための手だて
- 本の世界の楽しさにふれ、読書のはばを広げるために
- ブックトーク
- 3年生教員の理科の得意分野を生かすブックトーク。授業でファーブル昆虫記の読み聞かせ。
- 1年生司書と担任で「たまごまごまご」のブックトーク
- ブックトーク
- 学校司書のアニマシオン
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- 「すてきなあまやどり」の本を題材とした。主人公のカードを子供たちがもっており、子供達が絵本のストーリーに合わせて傘の下に集まってくる活動を行った。
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作家と出会う
- 予算が付いたことから,児童作家の後藤竜二さんにきてもらった。
読書週間
- 全校教師による読み聞かせバザール
- はじめは先生方から選書を頼まれることがあったが、この頃は何となく自分なりに選書をしていくということが行われるようになった。
- 子供達と感動の共有空間が作れるように、1グループ16人程度の小規模な読み聞かせを行っている
- 担任もお気に入りを語る。
- それぞれの先生のお気に入りの本を語る。(ホームズ、ルパンの話、赤毛のアンなど)
- それぞれの先生が薦めてくれた本が静かなブームとなる。
- 「わかったさん」のシリーズが大ヒット。本に料理の作り方が載っていることを取り上げたら,図書の時間に「私も作ったよ!」など子どもたちから積極的な発言が出てきた。
- 低学年の子供はシリーズの中にどんな本がわからないので、本のリストのカードを作って配ってあげるようにした。まだこのブームは続いている。
児童の活動
- お気に入りの本をみんなに知らせよう
- おすすめカードを書こう
- 友達にすすめる言葉を書く
- 本の裏表紙にカードを貼る
- 本を読んだら名前を書いたシールを貼る
- お気に入りカードを書こう
- おすすめのシリーズ本を絵などをふくめて紹介する。
自分を豊かにする読書活動
- 様々な子供が私たちの目の前にいる。
- 子供にとって読書とは何であろうか。
- 文学作品を通じて、言葉にできない感情を言葉にできたりする。様々な価値観に出会う。私たちは読書が持つこれらの魅力を子供達へ伝えなければと思った。
- 1/2成人式をむかえた君へ
- 10才の主人公とともに喜び悲しむことで感情が豊かになる。
- 卒業する君たちへ、全校教師が薦める一冊の本
- 冊子を配布し、各学年に配架する。
発達に応じた読書指導の工夫
- 絵本から児童文学への橋を渡らせるために
- お話の部屋の目立つ場所に幼年文学をずらっとならべた。互いに本を紹介しやすくした。
毎日毎日教員が読み聞かせする方がブームになりやすかった。
子ども同士による本との出会いの場の設定
図書委員による低学年による読み聞かせだけでなく、高学年による全校の読み聞かせ集会を実施している。1対1で読み聞かせをするので、読む子供は責任をもって読み聞かせをしていた。おすすめのシリーズ、カードを作る。これもブームのきっかけ
読書の質を上げるための読書指導
- 学年があがると軽いブックリストになる傾向はどうしてもあるので、緑野文庫、「本の森」のリストを作成して各学年33冊の本を完読しようという働きかけを行っている。
- ただおいただけでは子供が手に取ってくれないので、アニマシオンを組み合わせて、本を子供の手に取ってもらうようにしている。
- 普段がいじられキャラのような目立たない子が、緑野文庫の本を殆ど読んできていて、アニマシオンのクイズに次々と答えていった。子供が成長するきっかけになっている。
不読児童のための読書指導〜チャレンジ読書〜
それでもなかなか読んでくれない子供がいるので、まずは20分間、試し読みをさせてみる。子供が読みたい本を読むのではなく、こちらから読んで欲しい本をブックトラックに乗せて配っている。とにかく我慢して座って読むように言っている。食わず嫌いも出会ってしまえばおもしろくなるだろうと思った。涙を流していやがる子供もいるので、そういう子には別の本を薦めている。続きが読みたくなった子には、貸し出しをしている。
読書記録として読書ノート(緑野文庫+読書の記録)を渡して記録させている
情報活用指導
攻撃する学校図書館を目指している。
- めあて
- 図書館情報や電子メディアなどを活用し、自らの課題や質問を追求解決していく力を育てる
- 手だてと取り組み
- 調べ学習に適した題材の工夫
- 調べ学習のための段階的な情報活用指導の工夫
- 学びを支える資料の整備
- 情報活用指導法についての教師の研修を推進する
調べ学習に適した題材の工夫
- 学習課題や追究課題を見つけるために体験を重視している。「サケをそだててほうりゅうしよう」。飼育しながら知りたいこと、不思議に思ったことをカードに書きためる。本物をさわらせたりしている。
- 見学により、調べ学習の視点を持たせる
- まとめの段階でなく、初期の段階で見学にいかせて、調べ学習の視点を持つ。調べた後、再度、新しい疑問解決や確認のために見学にいく。
- 教科の横断をはかりながら、課題を設定する。
- 1年間をかけてお米の学習。節目節目で自分のテーマを設定して調べ学習をする。ただし、自分の経験からだけで学ぶことにならないように、教科書とは別のテキストを用意して、読み聞かせをしている(例:富山和子さん「お米は生きている」)。
- カードを活用した調べ学習
- こうして疑問をためていくが、調べる段階ではカードを使った学習をやらせている。その都度カードに書いて、一番知りたいことを選び、わかったことをカードに書く。こうする理由は思いつきだと持続しないので、本当に調べたい内容かどうかを突き詰める必要があるからである。わかった内容は丸写しでなく、わかったことだけを書くようにさせている。
- 5年生になるとチャート式になって調べる項目が詳細に設定されている。カードを書くときの注意として、一枚のカードには一つの事項を書く、丸写しはしない、箇条書きにさせる(咀嚼させるため)
- まとめるときの工夫
- みんなに一番伝えたいことをカルタにする。
- 表にまとめる。
- 調べてできあがったカードを並べ変える。(本や文章の構成ができる。)
調べ学習は得た知識を再構成する段階が一番重要だと思う。
学びを支える資料の整備(特殊なニーズを持った子供に対して)
- 読書指導
- 普通学級の子達にやったことをアレンジして行っている。自閉症気味の子が多いので、こだわりを解かせるために、季節感のある本や、担任から本の題材を決めて問いかけたりしている。読書週間などの時間に限って5、6年生には幼年物の読書を促している。
- 情報活用指導
- 本を返す前に読んだ本の記録を書く。
6年生の子達に本が好きな子が3人いた。中学校の図書室に読みたい本がない可能性があるため、公共図書館が使えるようにしたいとの願いから公共図書館と連携をとって、公共図書館に訪問して話が聞けるように手配した。
教員との連携
- 学校図書館が担任と学校司書で図書の時間を有効に活用する場であるために、2週間に1度、学校司書から図書館の時間の使い方を提案するペーパーを発行している(学校図書館通信)。
- 教員の利用に供する場に学校図書館はなっているのか。緑野では教材研究のために学校図書館にやってくる先生が増えてきている。
学習の展開と学校図書館
- じっくり見て、調べたことを本にしよう!という活動について、読み聞かせ、疑問に思ったことをまとめるカード、目次から調べたいことを書き出させたりなど多くの活動が関係していく。先生の役に立つように、いろいろやっている段階である。これからどうしていくかが一番大切ではないかと思う。
子供達の成長と課題
- いつも読みかけの本が子供達の手元にある。ちょっとしたときにそれを読む状況ができている。
- 緑野文庫を設定したことで読書の質が高まっている。
- 転校生に借りたい本が多くあると言われた。様々な場面に応じて資料をそろえてきた成果だと思う。
- 夏休みの図書館離れが少なくなっている。
- 全学を通じて図書の時間(=読書ではない)が活用されている。
- 先生達の中にも、絵本や児童文学に興味を持つ人が増えてきている。職員室にそういう話ができる環境が整えられてきている。それがひいては子供達の興味を読んでいる。
- 教科学習に学校図書館を活用していくことが、形作られてきている。幅広い学年・教科で活用されている。
- 先生方によっては、ある学年で調べ学習が抜けてしまうという先生もいるため、毎年積み上げる形を作っていくことが課題である。
- 子供達が課題意識を持つような教材の選び方をはじめとして、教師にとっては教え方の転換を図る教育である。
- 子供達の状況は、綱引きのようなもので、こちらが手を抜くと簡単に軽めの読書に流れてしまう。また、教師が調べ学習の学びのプロセスを理解していないと、意欲が萎えてしまうので、水準を落とさず研修のプロセスをもうけていくかが課題である。
- 司書教諭の仕事が明確になっていない。
- 指導主事の中にビジョンがないのも課題である。
- Q
- インターネットとかWeb上の情報について、緑野小学校ではどのように取り組んでいるか。私の地域の場合には二言目にはインターネットでということになってしまっている。司書教諭の仕事が明確になっていないとあったが、司書教諭の仕事とは何だろうか。
- A(松原)
- インターネットの利用は隣の部屋にあるので、使うが、使い方がこのところ増えている。殆ど使われてこないくらい資料が豊富にあって、子供が資料を調べる手順をきっちり教えていることもあってか、殆どインターネットを使うことがなかった。資料を公共から借り、先生が住む調布市から集めて資料を豊富に備えた。そのためかあまり利用は行っていない。社会科とか限られた教科では、インターネットを使うが、先生の方でリンク集を用意して調べさせたりしている。野放しにはしていない。インターネットで調べきれないことを図書館で受け止めるというようなことを行っている。チャートとかをきちんとそろえているので、インターネットでも同じような調べ方をしてくれている。
- A(田揚)
- 学級担任をしながらなので、本来の司書教諭の仕事になってはいないと思うが、自分の学校の教育活動を見渡して、学校図書館の活動とか運営計画を立てて、そうした活動を推進するために活動する事だと考えている。担任と学校司書を結ぶコーディネートをする、学校図書館の仕事をとってくる仕事を初期はしていた。今は図書館通信があるので、直接やりとりができるようになってくる。教科の最初の関連のブックトークやレファレンスをしたりしていた。5、6年生を受け持つと他のクラスにはいるのは難しいが、今年はもう少し入っていけると思う。
- Q
- 5、6年生だと忙しくて図書室にきてくれないと言う状況があると思うが、そうした学年にどのような働きかけを行っているか。
- A(田揚)
- それは図書の時間が国語に設定されてしまっているからではないか。国語の内容が増えてくるのに、図書の時間でつぶされてしまうと先生が考えているからだと思う。図書の時間は読書ではないといっている。たとえば、年鑑の使い方を学習すれば社会科でカウントできる、教科ごとにカウントしてもらえれば、国語の時間だけが少なくなるということはなくなる。図書室を使える時間として図書の時間を考えてもらえればよいと思う。転換していくような手だてを取るときてくれるようになると思う。
- A(松原)
- それを学校司書は言い出せないと思うので、司書教諭が研究の時でもよいから言っていただくという働きかけが必要だと思う。
- Q
- 中学の司書として伺いたい。小学生の子達がこういう教育を受けた上で、中学校ではどのような教育へとつなげていっているのか。
- A(田揚)
- 重いテーマである。中学校は教科中心であり、なかなか司書教諭といえども、他の教科に口を出せない状況がある。なかなか中学校は読書というところが大きくて、学校司書の勤務時間が、昼休みから放課後になっているため、学校司書と司書教諭の連携がとれていない。10月13日に連携の研究会があるが、中学校では研究会自体がない。中学校ではプッツリ切れてしまっている。
- A(松原)
- 推進事業を受けているときは、学校司書と小中学校の司書教諭が連携をしていたのだが、指導室の人の異動などがあって、協議会自体がなにをやる会なのかもわからなくなっている。
交流会
- Q
- 著作権法についての詳細を教えてほしい。学校図書館では何が出来て何が出来ないのか。
- A
- (色々な方からコメント*4。詳しくは著作権法の33条の2,34条あたりをきちんと読んだ方が良いと言うことになりました。)
- コメント
- 都立高校は司書の採用をしていない。都立図書館は227名申し込み、145人受験、1名しか受からない。都立高校は7校ぐらいが欠員である。今日の実践を聞くにつれて、人の大切さを強く感じた。
- Q
- 緑野小の実践で、狛江市としてという言葉が出てきたが、取り組みが狛江市としてできているところ、今後の課題などが合ったら教えて欲しい。
- A(松原)
- これまでは学期雇用だった。12年近くそういうことをが市がやってきた。身分が春から嘱託になった。臨時職の時は司書連絡会(学校教育科、公共図書館、市内の図書館)があって、スタッフマニュアルなどを作っていた。嘱託になって、横並びで連絡会が消滅したため,今後どうすればいいかを悩んでいる。
- A(田揚)
- 課題は小中の連携がうまくいかないところである。また、市の行政の動きとして、ノウハウや理念の引継ぎができないかと考えている。行政と現場をつなぐ人をどうするか。小学校には学校図書館部がある。読書とそれまでの学習指導を両輪をうまく意識してやっているので、実践が積み上げられたらよいなと思っている。学校図書館は蚊帳の外である。読書そのものは反対する人は誰もいないが、学校図書館がなくても学校教育は進んでいってしまう。気がついたのが、全体計画である。学校の全体計画に学校図書館が位置づけられなければ、蚊帳の中には入れなくなっている。
- Q
- 狛江市は子ども読書推進計画の策定はどのような動きであるか。
- A(会場より)
- 推進計画をたてるときには、話し合ったことはある。個人レベルで、公式な会ではない。
- コメント
- 嘱託は身分的な保障を求めた結果で出てきたことである。ただ今日の話を伺って、複雑な気持ちになっている。
- Q
- 今日の話を聞いてよいと思った方は、現場をみることをおすすめしたい。このような実践にも関わらず、市役所の内部でわかっていただいているのかという話になる。野口先生の話では1950年はアメリカよりも実践が進んでいた。私がアメリカの学校図書館の人に会ったときには、日本と同じような状況を伺っている。どうも、アメリカは日本と違って先進国であると聞いたが、そうなっていないところもあるのはまた事実である。アメリカの学校教育の本にも、学校図書館が出てくるケースは少ない。その点では日本とそんなに変わらないと考えている。学校図書館の仕事をしてる人たちは先進国であっても、教育・自治体の行政の人たちに学校図書館のことを絶えず働きかけていかないといけない状況である。記録を市役所などに届けていくべきである。
- A(田揚)
- 私もその通りだと思う。話す原稿を指導主事や学校長に提出し、13日に学校教育課で話をする予定である。文教委員のひとや議員の人に見に来ていただいてかまわない、そうしないと認識が変わらないのではと思っている。
- コメント
- 私はある区*5で学校図書館運営マニュアルの策定に関わった。学校図書館研究部を作って伝統的に作って、校長を部長に当てて、教員が会員になった。教育委員会と定例の会議を行った。区からお金を出して、教育長に原文を書いてもらった。いつも研究部が積極的に、相手の教育委員会と連絡を取ればうまくいくはずである。あとは全校調査をして校長、議員に配ると言うことをやるべきである。
- コメント
- 臨時職員から嘱託に変わって何もよいことがないとあったが、学校教育課の職員から言われたことには起案をすることができるようになった。学校図書館スタッフマニュアルを昨年度作成したが、それ以外の市の職員が目にすることがなかった。起案をしたので、教育長まで決済が回ったので教育長まで見ることにつながった。
- コメント
- 初心者で、事務職員なので学校図書館の予算を使うことはやっていたが、違う方法だったのだなと痛感した。中学校に図書室はあるが、物置的にマルチルームとして使うような状況。司書の方がいて、生徒が自分の読みたい本に出会うような場面が設定できていなかった。学校図書館のイメージがなかった。東京は欠員500人、学校教育の中で学校司書がいるかいないかは決定的な違いがある。自分の自治体*6司書を設置する動きを始めたいと思っている。TRCの関係で週2回、司書がやってきてもらっている。これでよいのかを今後提案していきたい。教員が毎年変わってしまい、選書もろくにしてくれない。蔵書がたまっていかない。図書予算を増やしたところで、思いつきで、段ボールに積められたままの物もある。今日はイメージをさらに豊かにすることができて良かったと思っている。
- コメント
- 私は司書教諭だが,教員に仕事を頼むのがかわいそうなくらいな状況である。図書予算はつけてくれるが、なかなか動き出せない。夜8時9時まで仕事をしている先生に、何か仕事を頼むことが難しい。攻撃的な学校図書館を思考しなければいけないと思う。オーストラリアの学校図書館を見学してきたが、積極的な指導が行われていた。主導的な立場で進めていく必要があるなと感じている。
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レポは以上です。
私としては
- 資料やワークシートがそろっていれば,「インターネットを使わなければいけない」という状態にはならない
- 攻撃的な学校図書館を目指す
- 図書の時間は国語の時間でなくても社会の時間,理科の時間で図書室を使う時間と考えるべき
以上,3つが強く印象に残っています。この3つの言葉に色々解説を加えても良いのですが,冗長になりそうなので,とりあえず提示しただけにしておきます。積極的な学校図書館活動を支えられるよう,私も研究を頑張らないとなと思った一日でありました。運営および発表,発言された皆様に感謝です。参加してとても刺激になりました。
というわけでレポは以上です。ではまたー。