カレントアウェアネス-E No. 271へ記事を書きました。
総合展の後始末がようやく終わりを見せる中,総合展の準備と並行していて準備していた原稿が公開されました。
E1631 - 米国の公共図書館における高等学校の卒業資格取得プログラム | カレントアウェアネス・ポータル
学校図書館ではなく公共図書館の話題ですが,学校教育との関わりがあるとのことでオファーを頂きました。博士論文執筆後,英語資料と少し縁遠くなっていたのを痛感させられるほど,執筆にはだいぶ苦労しました。それでも世の中に出せたのは,国立国会図書館のTさんをはじめとする,カレントアウェアネス編集部の皆さまのお力があってのことであります。まず御礼申しあげます。第1稿で公開したら,それこそ信用問題に関われるレベルの間違いであるとか,事実確認なども綿密に行って頂いたのは大変ありがたかったです。
とはいえ,他の仕事に忙殺されていて*1,記事の報告がだいぶ遅くなってしまいました。このブログもささくれさんの感想を拝見して,何らかの返答をしなければと思って書き始めた次第です。
さて,この記事を執筆するのに難しかったのは,一企業の取り組みであるからか,意外と資料が公開されておらず,詳細が掴めず踏み込めないという所が数多くあったことです。(真っ先にERICで論文を探しましたが,有効なのは見当たらないなど)
例えば,ささくれさんのコメントにもある,
Career Online High School(COHS)ということばが何を指すのか、Galeとの関係はどういうものなのかが飲み込みづらく、もう少し丁寧に書いてほしかったという気もした。
という所は,証拠が少なく言い切って良いのかどうかというところで修正を繰り返したところです。ただ,高等学校の認証とかはもう少しガッチリ説明すべきだったなと反省しています。
この記事を読む上では,直接参照していないので,掲載はしませんでしたが,参考資料としては,下記のURLの資料1とか,
学校の第三者評価のガイドラインの策定等に関する調査研究協力者会議(第3回) 配付資料:文部科学省
こちらの資料に目を通して頂けると,周辺情報を理解できるので良いかと思います。
労働政策フォーラム【開催報告】/イベント/独立行政法人 労働政策研究・研修機構(JILPT)
その上で,ささくれさんのコメントにある下記の点は,ちょうど最後まで直していたところでして,ごめんなさいとしか言いようがありません。
これらのサービスは全てGale社と“Career Online High School”(COHS)が提携して開設されているプログラムである。
という表現は間違いではないにせよ、COHSはGaleと独立した存在という印象を与えてしまうので不適切ではないかと思ったのですが、なにか誤解してるでしょうか……?>今井先生
当初は,Gale社と書くか,Cengage Learning社と書くかどうかでも何度もやり取りがありましたし,てにをはのレベルでここは何度も直していたところです。ささくれさんの調査・ご指摘はまさに仰るとおりで,現時点において私も当該箇所は「の」方がより良い記載になるだろうと判断します(おそらくは,Gale社の一コースとしてCOHSがあると言うことです)。これは著者の責任箇所でありますので,深くお詫び申しあげます。ごめんなさい。
ちなみに,分量の問題や証拠の少なさで取り上げられませんでしたが,クリントン元大統領が組織するClinton Global Initiative Commitmentとも関係があったようで,その辺の流れも合わせて評価しないといけないかなと考えています。
ともかく,英語を読む力とかがだいぶ落ちていることを痛感させられたので,もし次にオファーを頂けたときには狼狽しないよう,きちんとトレーニングを積んでおきます。失礼しました。
*1:相当忙しかったらしく,Tさんの名字を一回間違えて送っているのが今になって分かりました。ごめんなさい…