NDLの有り難さを今さら気づいて,待ち人に刺激をもらえた一日。
id:yuki_0 さんが“だんだん「おれのとったカブトムシのほうがでかいだろー」という自慢合戦になりつつあるような…(^^;”というツッコミをしてますが,その通りですね(汗)。まあ,id:yuki_0 さんがブログを続けるモチベーションになっていることは確かなので,行けるところまで行きましょうか。ネタは付き合わない(付き合えない)ことが多いかも知れませんが,どうぞご容赦を。
▼今日は某方と会う予定があったので,ついでに国会図書館で久しぶりに博士論文関係の調査をしました。実は利用者カードが新しくなってから,まだ1回しか使っておらず*1久しぶりに使ったら,いろいろ勝手が違っている上に,ずいぶんと進化に取り残されていたことを痛感致しました。
▼Twitterのフォロワーさんからは,今更この話かよと思われるかも知れませんが,書くことの恥よりも,驚きの方が勝ったので堂々と書きます。知ったかぶりの方がよっぽど恥ずかしいはず(と開き直ってごまかす)。たぶん,関係者の皆様から怒号が飛ぶか,思いっきりスルーされるかのどちらかだと思いますが,どちらについても覚悟はできています(本当かしら)。
▼記憶をほどいてみると,たぶん,自分が国会図書館(永田町)を使い出したのは,2001年ぐらいからのことでした。卒論の時もさんざんお世話になりましたが,大学院以降が一番お世話になっていることは確かです。なお,大学院時代は,90分という単位で,出納からコピーを受け取るまでにかかる時間の目安を出して作業していました。
1)検索機の前で10分かけて資料の当たりをつける。
2)出納依頼を出す。
3)20分待つ*2。
4)到着する。
5)30分ぐらいで検討を終わらせる。
6)当日複写依頼を出す。
7)30分待つ*3。
8)コピーを受け取って1)へ戻る。
▼今日は6時間使えると分かったら,4単位あるので,4×3=12種類の図書が検討できると考えて,それから逆算して検討する文献の範囲を決めていたりしました。なお,2006年ぐらいになると,図書の待ち時間に雑誌記事を検討したりして,もうちょっと検討できる数は増えていますが,それでも出納依頼と複写の待ち時間は削れるわけではなく,その時間はお茶を飲んだりしてのんびり過ごしていたことを思い出します。
▼で,今日久しぶりに使ったのですが,館内で閲覧できるデジタル資料の幅が広がっているおかげで,上記の2,3と6,7の箇所がかなりショートカットできてしまいました。以前だったら使えるかどうかは出納してからのお楽しみに!という半ば運任せみたいな所があったのですが,今度のシステムからは検索機の前で本文まで見られ,印刷も依頼書を出さずにカードだけ持って行けばよくなっています。
▼何が嬉しいって東京大学だと『学校図書館』とか『図書教育』とか,コピーしている最中に相当気を遣う(酸性紙の問題で紙が相当弱くなっている)資料が,楽々閲覧できて,コピーするページを紙の耐久性を考えて泣く泣く減らすと言うこともしなくて良いのです。正直大学の図書館で検討しているよりも気が楽でした。プリントアウト代が2倍だろうと,そんなの気にならないくらいです。
▼と,まるで初めてのように取り上げていますが,文章では読んでいて,こういうことができるってわかっていたんですよ,当然。でも使ってみないと,ここまでは分かりませんでした。飛び込んでみるって大事ですね,本当に。
▼さて待ち人については,館内で合流できました。短い時間でしたが,大変刺激的かつ実りのある話ができました。気がついたら,頭の中のスイッチが事務屋から研究者のスイッチに切り替わっていて,別れてから1時間ぐらい行った文献検討も,次へ繋がる検討ができて,いつになく充実した時間が過ごせました。
▼普段は一人でも大丈夫!と思って研究しているのですが,やっぱり見てくれる人,気にかけてくれる人に育ててもらっている所があるんだなと改めて痛感致しました。彼とはまた今度会う約束をがっちり交わしたので,今度は私から会いに行くことにします。今日はこの辺で。