リブラリウスと日々の記録(はてな版)

研究とかイベント運営とかの記録を淡々と。

Ustreamで関西の演劇を楽しめる幸せ

今回も本業のネタではなく,チラシの裏で演劇ネタを。
自分の中で関西の劇団がブームを迎えています。発端は2月初旬に神戸の演劇ユニットTAKE IT EASY!「舞台版 千年女優」の東京公演から。下記はそのときのツイートです。

気がついたら,会場で売っていたパンフ・サントラCD・初演の公演DVDだけでなく,ピースピットの「SMITH」のDVDを通販で購入しているほどブームが来ています。そういえばついさっき水曜SP劇場のSPナイトシアターで月曜劇団の第14回公演『あたらしい凹凸』のUST中継を眺めていました(気がついたら投げ銭まで・・・)。

こうした行動の原点は,先ほども書いたように2月初旬の東京公演に突撃したせいなんですが,その発端となったのが,同演劇ユニットが1月30日に行った大阪公演のUST再放送でした(確かこれが2月5日)。東京公演を見に行った後も熱が冷めずに5月4日夜のUST再々再放送までしっかり視聴しております(汗)。

昨年の2月に初USTをして以来,これはなんかのイベントを広めるためには画期的なツールだなあと思っていました。当然演劇の方面でも活用してくる事例があるのかなと思ってましたが,どうもそのときは大手劇団とかそっちの方にしか目を向けていなかったため,アンテナには引っかかってはいませんでした(今調べたらキャラメルボックスもUSTを使っていたとわかって,単に自分の目が節穴だと痛感しましたが)。ちょっと古い記事ですが,以下のまとめ記事によると2010年の5月頃から本公演の中継事例がみられるようです。
演劇分野におけるUstreamの活用事例
古くはキャラメルボックスの中継とか,サクラ大戦歌謡ショウとかの事例をみてきたので,こうした中継は動画サーバーというお金のかかる設備が必須と思い込んでいました。でもUstreamというのは,そういう壁をあっという間に取り去ってしまっていて,なんだか幸せな時期が訪れているようです。

さて,関西の劇団になぜ惹かれるかという話なのですが,重い話でもどこかしらに笑いを混ぜてくるところが好きなんだと思います(もちろん,本格的な悲劇をやられている劇団さんもいらっしゃるのだと思いますが,今のところ私は出会えていないようで)。大学時代とかに「橋からの眺め」とかを観ることはあったのですが,基本的に最後まで重い劇はあまり得意ではなく。それに比べるとTAKE IT EASY!さんも,ピースピットさんも,月曜劇団さんも,ちょいちょい笑いを混ぜてくるわけで。ストーリーに集中できないかもと思ったのですが,むしろメリハリがついて本筋が頭に入ってくるような気がします。こうなると,いよいよ関西遠征?といきたいところですが,仕事の都合やら家庭の都合やらを考えるとなかなか踏み切れず,ましてや東京ー大阪間は3時間半はかかるわけで。一日も早くリニアが開通しないかなと本気で考える始末です。

まあ,いろいろ書いてきたのですが,「Ustreamで本編を配信してしまうとお客さんが来なくなったり,売れるはずだったDVDが売れなくなるかも」とお考えの関係者の方がいらっしゃいましたら,こういったlibrarius_Iのような人間もいますよ−とお伝えしたい次第です。実際,直接に見に行けるチャンスが少なく,ある意味,飢えていますので,たぶんホイホイお金を投じる可能性が高いですし,実際投じていますので良いカモです(笑)。

だいぶ前から「情報はオープンにしている人の方がクローズドにしている人よりも得をする」信念で動いてきていますが,興業の世界においてもそれは同じなのかなということをぼけっと考えつつ,まとまらない記事を強引に終わらせたいと思います。

「本日はどうもありがとうございました!」(←公演終了後の挨拶風)

(演劇ブームは自分の中高時代からの長いブームなので,この熱はしばらく続きそうです)

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同日追記:こういうきっかけをくださったTAKE IT EASY!さんの舞台版千年女優の関西公演が5月11日水曜日の19時から大阪シアタードラマシティーで行われます。まだまだ当日券はあるらしいのでお近くの方は是非!