リブラリウスと日々の記録(はてな版)

研究とかイベント運営とかの記録を淡々と。

#図書館総合展 11月14日(土)10:30〜12:00横浜市中央図書館で学校図書館フォーラムをやります。

こんにちは。今井です。 今年も図書館総合展週間の最後の土曜日,11月14日(土)10:30〜12:00に,横浜市中央図書館で学校図書館企画を実施します。

その名も「人がつなぐ、人をつなぐ学校教育ー可能性とつながる学校図書館へ」。

昨年はICTをテーマに致しましたが,今年は「人」と言うテーマを設定して,色々な可能性を考える場にしたいと考えています。

前半では横浜市教育委員会事務局指導部指導企画課の方をお招きします。横浜市は平成25年度から平成28年度までの4年間で,市立小・中・特別支援学校全校に,学校図書館に関する業務を担当する「学校司書」の配置を進めており注目を集めています。当日は「学校司書」の配置を含め,横浜市学校図書館推進施策について,お話しを頂戴いたします。

後半では神奈川県立田奈高等学校司書の松田ユリ子氏をお招きします。神奈川県立田奈高等学校は,「ぴっかりカフェ」という週に1回,校内の図書館が,無料で飲食ができるカフェ空間に変え,その中で高校生の悩みや不安に応える地域の相談員と高校生が出会って支援するという試みを行っています。当日は松田ユリ子さんとともに,この興味深い試みについて,お話しを頂戴いたします。

本フォーラムを通じ,「人」ということを異なった視点や立場から検討し,学校図書館が持つ可能性を1つに限定することなく,様々な可能性を持つ場所であることを確認する場にできればと思います。多くの方のご参加を心よりお待ちしております。お申し込みは下記のフォームからどうぞ。

https://www.prkcps.com/tosho2015/yokohama/

【御礼】日本図書館情報学会学会活動貢献賞を頂きました。

今井です。

早速ですが,2015年10月18日に行われた日本図書館情報学会2015年度学会賞等授与式におきまして「学会活動貢献賞」を頂戴いたしました。

賞を頂戴したことは,この上ない喜びであり,選考の推薦ならびに選考をしてくださった理事会の皆様に深く深く御礼申し上げたいと思います。

 Facebookの方にもご挨拶文を掲示いたしましたが,こちらのブログでは少し補足しつつ,ご挨拶申し上げたいと思います。

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この度は大変素晴らしい賞を頂き,嬉しい限りです。

私事ではありますが,賞というものを生まれて初めて頂きました。

私個人に頂いた賞ですが,皆様のご理解やご支援があって初めて運営が出来ております。 そのことを忘れず引き続き運営に携わって参りたいと思います。

推薦理由のところでも挙げて頂きましたが,今回のウェブサイト等の運営管理について,少しお時間を頂戴して,ご説明申し上げたいと思います。

 

私が日本図書館情報学会のWebサイト運営に携わるようになったのは,2011年5月からのことでした。今でも記憶に残っているのは,この年,国立情報学研究所の学協会情報発信サービスの終了に伴う移転作業を行ったことです。多くの日本の学協会が同サービスを使用しており,2012年3月の終了に向けて,多くの学会が移転作業を行った年でした。

日本図書館情報学会のWebサイトもこの学協会情報発信サービスを使用しておりまして,当然のごとく影響を受けることが分かりました。その年の12月に本格的な作業が始まりまして,周囲の理解もあり,順調に作業は進みました。この時は,主に次の3つの作業を行っていました。

  • wwwsocのサーバーからデータをコピー
  • HTML内のwwwsocと書かれたURIperlを使って全て新ドメインに置き換える
  • Google Analysisのコードを同じくperlで書き換える

もちろん,自動化できないところもあり,目視で対応を行った箇所も数多くあったように思います。そして,2011年12月8日(木)にほぼデータコピーが終了,その後は,wwwsoc側のサーバーにアクセスした場合には,301リダイレクトで新ドメインに自動で移動する措置を執りました。

当時メンバーの間では,Googleの検索順位が下がるのではと心配されていましたが,幸いにも移転作業は上手くいき,2週間ぐらいしたところで新ドメインの順位が旧ドメインを上回るようになってきました。

あとは,皆さんからの要望に応じて,HTMLのタグ打ちをしながら更新を続けています。同時に総務委員会で実施しておりますメールマガジンの発行にも携わらせて頂いております。本日,24時間365日の対応とのご評価を頂き,少々気恥ずかしいのですが,頂いた情報は極力早い段階で掲載することを心がけております。それは,私は公開解禁になった情報はどんどん拡散していきたい,してほしい人であること,それから相当せっかちな性格が影響しているのだと思います。

しかし,情報の発信は元となる情報がなければ行うことが叶いません。すぐに掲載できる形で情報を整えてくださる学会会員の皆様の助けがあってこそ,現在の対応を行うことが出来ているのだと確信しております。改めて御礼申し上げます。

ただし,この体制のみが最良ではありません。むしろ,もっともっと便利になる方法や,迅速な更新が出来るやり方はあるかと思います。また,長い年月の蓄積もあってか,HTMLコードの矛盾やデザインの限界なども多く出つつあります。こうした問題に対応するため,現在学会のWebサイトについては,見直しが始まっております。ワーキンググループが今年立ち上がり, 現在学会会員の皆様に対して,アンケート活動を実施しております。どうぞご協力のほど,よろしくお願いいたします。

皆様にとって一番良い形で今後も情報発信や伝達が出来ればと考えておりますので, 引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

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というわけで,皆様引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。

(2015年版)初めて #図書館総合展 に行く予定の学生さんへ

ども。今井です。

図書館総合展まで,あと1ヶ月を切りました。皆様いかがお過ごしでしょうか。

さて,昨年学生さんのために書いた下記の記事ですが*1,さすがに1年経過したので,ちょっとアップデートしながら再投稿してみたいと思います。

librarius.hatenablog.com

 0.何のために行くのか

図書館総合展に興味を持っている学生さんは,何のために図書館総合展に行くの,というかそれ美味しいの?という方は流石にいないと思いますが,行かない周りの友達に何しに行くのかと聞かれた時用のテンプレートをおいておきます。

真面目な話が通じる方向け

  • ブースには図書館や学術情報に関わる企業や団体が沢山出展している。将来の就職活動に向けて,業界研究するため
  • フォーラムを通じて図書館や学術情報に関わる最新の動向がつかめる。自分自身の知識を深めるため
  • 学生向けにはブースを巡る学生ツアーが用意されていて,1人で行っても孤立しない。
  • 図書館や学術業界の最先端を走っている方達とコミュニケーションを取るため

やや疑いの目を向けられた場合向け

  • 図書館や学術情報に関わる企業や団体が100以上出展している。年1回しかない,業界最大手のイベントである。
  • 来場者は昨年3万人を超えていて,6700平方メートルの会場に展示ブースがひしめき合っている。短時間ではまわりきれないほどの情報が詰まっている。
  • 図書館総合展運営委員会は大学教員や企業の責任者が多く参加しており,そもそも怪しい集まりではない*2し,そもそも入場料は無料だし,展示ブースを巡る学生ツアーも参加無料。

ノリで何とかなるパターン

  • ともかく楽しそうだから,行ってきます!

 1.会場への行き方

とりあえず,みなとみらい線東急東横線)の「みなとみらい」駅を目指しましょう。JR根岸線京浜東北線)の「桜木町」駅からも行けますが,歩きながら冬の横浜を満喫したいという人以外は,「みなとみらい」駅を推奨です。新宿から湘南新宿ラインの接続が良ければ,乗り換え含めても大体45分〜60分ぐらいで到着しますし,渋谷からだと東急東横線の特急乗り換えなしで31分です。

みなとみらいの駅からは,徒歩3分とありますが,今回の会場は展示ホールDというパシフィコの中でも一番駅から歩くポイントなので,ゆっくり歩く人は10分ぐらいは見ておいた方が安全でしょう。

横浜線で橋本・八王子方面からいらっしゃる場合は,菊名で東急東横線乗り換えが良いでしょう*3。ただし,新幹線で静岡以西からいらっしゃる方は,横浜市内の駅ならどこでも下車できる特定区間の切符をお持ちの場合が多いかと思うので,新横浜から横浜線に乗り換えてそのまま横浜まで出ましょう。新横浜からの乗り換えについては,接続が悪い場合が多いので,上記の所要時間に+20分しておけば安心して移動できるかと思います。高速バスだと横浜はYCATというターミナルに着きます。多少歩きますので,こちらも所要時間を少し余裕を持って見積もっておくと良いでしょう。

YCAT(横浜シティ・エア・ターミナル)のオフィシャルページ

パシフィコ横浜へのアクセスは公式Webにも出ていますが,お勧めは下記のWebサイト。間違えやすいポイントの説明があるだけでなく,毎年独り者を切ない気持ちにさせるクリスマスツリーまでキチンと説明が網羅されています(何)*4


会場への行き方 - さぽっと

2.招待券のゲットの仕方

図書館総合展では,入り口の所に警備員さんがいて,入場パスをチェックしています。入場パスがないと会場には入れませんので,注意して下さい。この入場パスは入り口で招待券と引き替えになります。

えっ?招待券なんか持っていないよという方,大丈夫です。入り口にテーブルと招待券の束がおいてありますので,そこで記入してから受付に持っていけばちゃんと入れます。

ただし,住所とかを記入する欄が多いですし,色々ブースやフォーラムの事前情報が載っているので,事前にゲットしておくことをお勧めです。もし,自分の大学で,フォーラムとかブースを出している先生やポスターセッションに出展している図書館の人がいたら,「ありませんか?」と聞けば,余っているはずなのでたぶん快く譲ってくれるはずです。

今年からは招待券はWebにアップロードされているので,そちらを使えば問題なしです。

libraryfair.jp

招待券をゲットしたら,まずはフォーラムとブースのページを見てみましょう。たくさん数がありますね。そして,フォーラムのページを開けて,面白そうなのがないかなーと探してみることをお勧めします。もしフォーラムに参加できる時間があるならば,Webから参加登録もしてしまいましょう。おそらく,どのフォーラムも大学のレポートだったら,確実に1本は書けるネタを提供してくれますので,確実に元は取れます(ぉ。

3.名刺を作っておこう!

図書館総合展で,学生さんにお勧めしておきたいのは自分の名刺を作っておくことです。昨年も申し上げましたが「総合展の展示ブースでは名刺が貨幣代わりである」という格言があるくらいです*5。冗談はさておき,興味を持った展示ブースで色々資料を頂いてくる時には,「お名刺を頂戴できますか?」と高確率で言われますし,そうでなくても新しく知り合った方と連絡先を交換するときに大変便利ですので,名刺は持っておいて損はありません。

3.1 自作名刺のススメ

お店で1からちゃんと作ろうとすると結構高くなってしまいがちなので,名刺なんか作ったことがないよーという学生さんにお勧めなのが,自作の名刺です。

例えば,文房具屋さんに割とおいてあるインクジェットプリンタ用の名刺用紙を1セット買ってきます。とりあえずインクジェット用であれば何でも大丈夫ですが,ここではA-ONEさんの名刺用紙をお勧めしておきます。(51002とか,インクジェットプリンタで売っているのなら何でも大丈夫です。大体1000円も出せばおつりが来ます。)

A-ONEさんの用紙がお勧めなのは,「ラベル屋さん」というこの用紙専用のラベル・シール作成ソフトが無料で使えることです。インターネットとインクジェットプリンタにつながったパソコンなら,用紙さえ買ってくれば,すぐ名刺が作れます。


ラベル屋さん9の特長|はじめての方へ|ラベル屋さん.com

もし名刺に何を書いたら良いか分からないと言う学生さんは,とりあえず,ラベル屋さんのテンプレートを見ながら,色々考えましょう。こまったら,Google 画像検索で「名刺 学生」とか入れて探すと,よさげなサンプルがいくつか見つかります。

3.2 名刺に何を書くの?

基本的には,名前と所属,それからメールアドレスはしっかり書いておきましょう。あと,TwitterとかFacebookも書ける場合は書いておいたり,興味のある分野とか自己アピールが書ける人はどんどん書いておきましょう。なお,メールアドレスは今自分が使っているスマホや携帯のアドレスをいきなり書くよりは,大学のアドレスを書いたりした方が良いかと思います。スマホや携帯のアドレスは変わってしまって連絡が取れなくなることが多くて迷惑をかけてしまう場合があるかもなので。

あと,女性とかで変なメールが来たら困るな…という方は,図書館総合展用に新しくYahoo!Googleでメールアドレスを取得するというのも手です。ただし,図書館総合展が終わってから,2週間くらいはちゃんとチェックしておきましょう。もしかしたら知り合った方からメールが来ているかもしれませんので。

4.会場へ入ったら何をしたら良いの?

まずは受付でガイドブックがもらえるので,ガイドブックを見ながら,展示ブースを色々眺めて歩きましょう。おそらく,大学の司書課程の授業を取っているだけでは分からない,多種多様なお仕事が並んでいることが分かります。大学2〜3年生のかたは,就職のための業界研究だと思って,知らない企業でも何をやっているところなのかくらいは掴んでくることお勧めです。

ちょっと企業さんのブースはコワいなという方は,ポスターセッションを見て回りましょう。皆さんと同い年くらいの学生さんがポスター展示をしていたりしますし,色々な情報収集にはもってこいです。

それから,今年はコミュニケーションブースで大学の先生が複数ブースを出しています。私は,白百合女子大学青山学院大学,その他非常勤先の学生さんでなくても,ウェルカムですので,会場で見かけたら声をかけて下さい。無視したら後ろから跳び蹴りをしていただいてもOKです(ぉ

それから,展示ブースに一人で行くのがコワいという方,そういう方にお勧めなのが,学生のための展示ブースツアーです。大学の教員が引率して,見ておくべきブースを紹介して回ります。今からでも申し込みは間に合いますので,一人ではコワいという方はぜひどうぞ。

libraryfair.jp

5.では会場でお目にかかりましょう!

図書館界コミケ(と私が勝手に呼んでいる)図書館総合展。11月10日(火)〜11月12日(木),パシフィコ横浜展示ホールDで,学生の皆さんとお目にかかれるのを楽しみにしています。

それでは。

*1:投稿当初,ここで文章が途切れていてご迷惑をおかけしました。手記はここで途切れているネタがやりたかったわけでは決してありません…。

*2:はずですよ…。

*3:普段使わないので所要時間は別途Webの乗り換え案内をお使いください・・・

*4:あと「シーバス」は,たっぷり時間のある上級者向けの乗り物です。

*5:ないない。

【11/2実施】図書館情報技術論の公開授業を行います【10/28申込締切】

こんにちは。今井です。

本務先の白百合女子大学では司書課程ならびに司書教諭課程の科目を担当させて頂いております。色々試行錯誤しておりますが,ただ試行錯誤して記録を残さないのも問題だと思うので,特徴的な授業ではきちんと記録をとって,論文を書いていたりします。

例えば,昨年度の「図書館情報技術論」の授業実践に基づき,先日下記のような論文を発表しています。

ci.nii.ac.jp

今年も昨年学生さんに好評だったので,上記実践を行うことを企画しているのですが,せっかくなので,司書課程の教育を行っている方や関わりのある方を対象に公開授業ができないかなと考えていました。

色々,学内にお伺いを立て,必要な各所に許可を得る作業をここのところ行っていました。その結果,無事に承認を得ましたので,このブログで発表します。

11月2日(月)の午前中,東京都調布市白百合女子大学で,株式会社ブレインテックさんの協力を得て,公開授業を行います。

科目は「図書館情報技術論」です。実際の図書館情報システムを使った90分間の講義・演習を予定しています。申し込みは下記のフォームからどうぞ。

もちろん参加費は無料です。広く司書課程の教育に関わりのある方を対象としています。大学教員でなければお断りということはありませんので,まずはフォームからお申し込みの上,ご相談頂ければ幸いです。

kokucheese.com

以下,申し込みフォームからの情報を転載します。

******

白百合女子大学司書課程では,昨年度より実際の業務で用いられる図書館情報システムを用いて,「図書館情報技術論」の授業を実施しています。

この度,株式会社ブレインテックさんの協力により,最新の図書館情報システム「情報館v7」を用いて,「図書館情報技術論」の授業を行うことになりました。

本授業については,司書課程における「図書館情報技術論」の取り組みの一例として,大学で司書課程を教えられている教員の方,ならびに司書課程の養成に携わっている方へ授業公開を行います。ふるってご参加ください。

ただし,教室準備並びに入構の手続きがございますので,事前申込み制とさせて頂きます。恐れ入りますが,氏名,ご所属,メールアドレスをこちらの ページからご登録頂ければ幸いです。追って担当者より当日のご連絡を差し上げます。

なお,当日の授業公開はこの授業のみであり,他の司書課程の授業,ならびに白百合女子大学で当日行われている他学科の授業は公開対象となっておりません。また,授業中の学生の顔が特定できる状態での写真撮影並びに,授業教室 以外での撮影はお断り申し上げます。どうぞよろしくお願いいたします。

公開授業名:図書館情報技術論
授業の内容:図書館情報システムについての講義,ならびに実際に業務で使われているシステムの体験を含めた演習
公開時間帯:2015年11月2日(月),8:50〜10:20の1限と10:30〜12:00の2限(1限,2限ともに同一の内容です)
授業教室:申込みされた方へ別途連絡申し上げます。
募集定員:10名まで
参加費等:無料

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なお,電話やFAXでの受付は行いませんのでご容赦下さい。大学本部へのお問い合わせはご遠慮下さい。本件に関するお問い合わせは下記のフォームに掲載されているお問い合わせ欄からお願いいたします。

普段このような機会はなかなかご用意することが叶いませんが,今回いろいろな方にご尽力頂いて,このような機会を設けることが叶いました。白百合女子大学の学長並びに教員の皆さま,事務の皆さまに深く感謝申し上げます。

多くの方のご参加をお待ちしております。

【設定系ノウハウ】newusersで一括ユーザー作成したら,Apache2のUserdirでコケた話。

ども。イマイです。

大学の授業でWebページを作ってもらう課題をやっていたりします。

60名くらいのユーザーを一括作成して,ホームディレクトリを作って,その中にpublic_htmlフォルダを置いておいて,サンプルのindex.htmlとstyle.cssを置くという作業をやっていたのですが,どうにも上手くいかなかったので,色々試行錯誤していました。

結果,非常につまらないミスをしていたことが発覚したのでメモとして投稿します。

【結論】

  • Apache2のUserdirモジュールはユーザーのホームディレクトリに作成されたpublic_htmlを参照する。
  • よって,ホームディレクトリを設定していないユーザーは,/home以下にユーザー名と同じディレクトリを作って,そこにpublic_htmlフォルダをコピーしてパーミッションを揃えても,403エラーを出しますよ。
  • newusersでUserdirを将来的に使うようなユーザーを作る時は,ホームディレクトリを予め設定しておきましょう。

【環境】

  • Serversman@DTIのEntryプラン。Ubuntu14.04 LTS(64bit)のシンプルセット
  • Apache 2.4.7

【経緯】

  • 大学の授業で,受講生に対してWebページを作る課題をやらせたい。
  • 学内にサーバー設置NGなので,VPSを使ってそちらで作業させる。
  • 以前は60名のユーザーをちまちま1名ずつ作って設定していたが,いい加減面倒くさいし,時間もかかりすぎなので,一括設定したい。

【やったこと】

  1. 下記のURLを参考にnewusersの使い方を学んだ。

    Linux - newusersコマンドを使ってお手軽に大量のアカウントを作成する方法 - Qiita

  2. とりあえず,テストでユーザー名とパスワードだけ設定したCSVを作って一括作成してみる(←これが間違いのきっかけ)
  3. ホームディレクトリとか/etc/skelの設定を一括で設定するために下記のURLを参考に,スクリプトを書く。

    一括ユーザ作成コマンド、newusers - satakesatakeの日記 - nextstageoneグループ

  4. スクリプトを動作させたら,homeディレクトリもskel以下のファイルも全て反映された*1
  5. さて,Apache2でUserdirを有効にして,動作確認するか。最初に手動で作ったユーザーはpublic_html以下のファイルが表示された!よかった。
  6. あれ,一括作成した方が403エラーになるよ。
  7. Apacheのエラーログを見てみよう。下記のエラーが出てくるな。

    AH01630: client denied by server configuration: /p
    ublic_html

  8.  ググってみると,Apache2.2系の設定をApache2.4系に持っていくと出てくるらしい。これが初めての設定なのだから,関係ない…。
  9. 3時間ぐらい,OSを入れ直したり,Userdirのconfをいじったりしていたが,症状に違いは無し。
  10. ポイントは手動で作ったユーザーと一括処理したユーザーで見え方が違うこと。
  11. エラーログとかをたどって眺めていたら,実は違っていたのですが,何かホームディレクトリの処理のところで何かが起こっているのではないかと気づく。
  12. newusersは最初のスクリプトで,ホームディレクトリを設定できることを確認。
  13. もしかしたらと思って,予めnewusersに投入するファイルでユーザーのホームディレクトリを設定してみる。
  14. 4.の操作をやり直し。
  15. アクセスしてみると,見えた!

【教訓】

  • OSのせいにしたりしない。
  • エラーログはしっかり眺めましょう。
  • 前提条件で誰も間違えない系のミスは,下手にググりすぎるとドツボ。

ということで,何やっているの系のイージーミスでした。ちゃんと見るところは見ましょう。

ちなみにServersman@DTIは下記の制限があるので,こちらは要注意。でも,安く提供してくれているので,分かっていればそんなに問題ではなかったです(100名以下,かつグループ名を同じGIDにすれば今回はクリアできるので)。

Trip to the World: DTI の ServersMan@VPS には変な制限がある

*1:ここで見た目,homeディレクトリがユーザーごとに出来上がるので,ホームディレクトリを設定したつもりになってしまいました。

『学校図書館』779号の今井執筆記事の参考文献につきまして

今井です。

先日,全国学図書館協議会が発行する『学校図書館』779号に「学校図書館の先へ続く大学図書館」と題する記事を執筆いたしましたが,同記事の参考文献に誤りがありました。

『ラーニング・コモンズ:大学図書館の新しいかたち』は小山憲司編との責任表示を提示しておりますが,これは加藤信哉. 小山憲司編訳が正しい責任表示です。伏してお詫び申し上げるとともに,訂正いたします。

ci.nii.ac.jp

研究者として参考文献について,正しい情報を記載することは基本中の基本であり,著作の信頼性担保ならびに検証可能性を確保するためには最低限守らなければならないルールです。研究者としては,このようなことは1回であっても,あってはならないことです。

加藤さま,小山さまならびに,今回の記事で引用参照した皆さま,ならびに全国学図書館協議会の皆さま,読者の皆さまへご迷惑をおかけいたしましたこと,お詫び申し上げます。

厳しく自戒し,再度繰り返すことがないよう,今後は細心の注意を払って作成にあたることをお約束申し上げます。

 

2015/11/03追記:
国学図書館協議会の皆さまのご厚意により『学校図書館』780号の巻頭にて,訂正記事を掲載して頂きました。改めてお詫び申し上げます。今後の再発防止に全力を挙げて参りたいと思います。

【第17回図書館総合展への道シリーズ】「メーカーズ・ラボ」でウェルカムボード作成。

どうも。今井です。本体の方の投稿は久しぶりです。

今年も関わっております,図書館総合展ですが,いよいよ2ヶ月とちょっと先に開催日が迫ってきました。

本題の前にちょっと宣伝

それに合わせて,本体の企画が少しずつ明らかになってきました。例えば,こんな企画が出ています。

www.libraryfair.jp

自薦/他薦を問わず,ご興味ご関心のある方は,まずは気軽にお問い合わせ下さい。

企画背景

さて,私の方からも皆さんに新規企画のご紹介を申し上げます。それが,「メーカーズ・ラボ」(仮称)コーナーです。これは,図書館総合展で「良い話を聞いた」「勉強になった」以上の何かを持って帰って頂くことを目的とした,様々な「ものづくり」の講座を開催するコーナーです。

既に図書館総合展メールマガジンでは,「手作り布の絵本」と「黒板ウェルカムボード」の二つが紹介されていますが,今回は私が企画に関わった後者の「黒板ウェルカムボード」についてご紹介申し上げたいと思います。

図書館においては,様々な形で利用者の方へPRを行う機会があります。例えば,京都大学吉田南総合図書館では,黒板を使って利用者へのお知らせをしています。国立国会図書館のカレントアウェアネスEでも取り上げられたことがあるので,ご存じの方も多いかと思います。

E1602 - 黒板による広報の可能性:京都大学吉田南総合図書館の事例 | カレントアウェアネス・ポータル

個人的には,大変面白い試みだと思っていて昨年度の図書館総合展が始まるあたりで,何か企画としてできないかなとずっと考えていました。

3日目の学生ツアーが終わってホッとしたあたりで,急にアイディアがわいてきました。

そういえば,私の趣味の演劇鑑賞の分野でチョークアートを発表されている作家さんがいらっしゃるではないか,その方に図書館総合展の会場でコーチングをしてもらって,参加者の方に作品をそのまま持ち帰ってもらってはどうだろうかと考えたのです。そして明日から図書館のPRにそのまま使えるのであれば,とても面白い結果になるのではと。

その場で作家さんに連絡を入れて,日程を押さえて頂きました。企画が通るかどうかは未知数だったのですが,一瞬でも面白そうと思ったモノはやってみないと気が済まないようです。

さて,ご紹介が遅くなりました。その作家さんの名前はnookworksさんです。

d.hatena.ne.jp

私が関西小劇場を見るきっかけになったものはたくさんあるのですが,その中の1つに,「SP水曜劇場」という関西の「天劇キネマトロン」というミニシネマで開催される小劇場演劇の上映会をUstream中継するという少し変わった番組があります。

SP水曜劇場 - USTREAM演劇チャンネル

この上映会のために定期的にウェルカムボードを提供しているのがnookworksさんです。

作例としては,上記のプロフィールリンクに加えて,下記のウェルカムボードをオススメしたいと思います。

SP水曜劇場 今日のウェルカムボード その100-take-noble演劇ビデオ雑記帳

企画内容

さて,このnookworksさんをお迎えして,図書館総合展の「メーカーズ・ラボ」(仮称)では何をやるのでしょうか。

ズバリ,「参加者が描き方を習いつつ,その場で図書館PR用のウェルカムボードを作って,次の日から図書館のPRに活用してしまおう」という企画です。いつか活用できればいいなという内容ではなく,図書館総合展の翌日から実戦投入可能な内容です。

現在,企画の最終段階を詰めておりますが,下記のような形で進める予定です。

  • 参加者の皆さまにはウェルカムボード用の板*1+画材の実費を負担して頂く*2
  • 事前にフォーマットをお渡しして,どんなボードにしたいかのラフスケッチを事前に考えて頂く
  • 当日はそのスケッチを元にウェルカムボードを作っていく
  • できあがったウェルカムボードは会場から持ち帰って,翌日から図書館の現場に投入可。

参加対象

企画の上では図書館を対象としていますが,ご興味のある方には自分の興味関心に引き付けて取り組んで頂けるようにしたいと考えています。

参加するメリット

なお,自分で黒板を買ってきてチョークを買ってくればもっと安くできるのではないのか,と考える方もいらっしゃるかも知れません。

でも今回は,実際にカルチャーセンターなどで講師を務められているnookworksさんにその場で「より目をひくには?伝わりやすくするには?」という疑問について,ボードと画材の実費のみで教えてもらえるというメリットがあります。

画材は普通の黒板とチョークではなく,使う画材をチョークよりも取り回しがしやすい「キットパス」という画材を使います。実は「キットパス」は普通の黒板では使用できないので,別途ボードを用意する必要があります。今回の場合,実は特注品になるのですが,これも負担して頂くお金の範囲でちゃんと提供いたします。

キットパス商品説明/日本理化学工業株式会社

キットパスは書いている間に粉が出ず,また水で消せるので,日替わり,週替わりで内容が書き換わる内容のウェルカムボードとしては,オススメです。今のところ,キットパスも12色セットを当日参加者に配付して,持って帰ってもらえるようにします。

開催日・場所

さあ,ここまで書いてきて気になる開催日ですが,もう既に内定しています。

2015年11月12日(木) 14:30〜17:00 パシフィコ横浜展示会場内メーカーズ・コーナー

募集人数はコーチングの関係上,小規模になる可能性が高いので,これは楽しそうと思う方は,今から図書館総合展公式のお知らせにアンテナを張っておいて頂ければ幸いです(先着順で満員になり次第締め切ります)。

というわけで,やっとこのお知らせが書けました。まだ他にもいくつか関わっていますので,その点も明らかにできるところになりましたら,随時お知らせします。

本日はここまで。

*1:サイズはA3orB4,ただし当日はどちらか1サイズのみの提供になる予定

*2:4000円程度を目安,当日まで金額に変更がある場合があります。ただし負担をなるべく減らす方向で進めています。