リブラリウスと日々の記録(はてな版)

研究とかイベント運営とかの記録を淡々と。

【イベント案内】SLiiiCサマー・ワーク・キャンプ2015 #SLiiiC

ども。同時進行案件が多数ありまして,15分ごとに事務員や自称クリエイター,研究者の間を転職をしながら業務に当たっているイマイです。

さて,今日は自分の所属団体の宣伝です。学校図書館団体SLiiiCのサマー・ワーク・キャンプ2015のお誘いです。今年は9月12日(土),13日(日)の両日を予定しています。

www.sliiic.org

毎年1回,他の学校図書館団体ではやれないような「新しくて魅力的な企画をやろう」を合い言葉に企画しておりますサマー・ワーク・キャンプ。2015年の今年も開催することが決定いたしました。

昨年は,READYFOR?によるクラウド・ファンディングを実施して,多くの方に支援して頂きながら,大成功を収めることができました。(ちなみにその様子は下記の「学校図書館」no. 775に掲載して頂きました。お近くの図書館等でご覧頂ければ幸いです)

ci.nii.ac.jp

今年は,クラウド・ファンディングなどの派手な資金調達は行いませんが,「新しくて魅力的な企画をやろう」のコンセプトは全く変わらず,皆さんの期待を裏切らない企画を考えています。

今回のテーマは「学校図書館と生涯教育」。何か組み合わせとしては異質なものに思えるかもしれません。学校図書館公共図書館の話かな?と思った方,確かに公共図書館の話も行いますが,それだけではありません。

本来,生涯教育の概念には学校教育も含まれますので,大学だけでなく小学校,中学校,高等学校も生涯教育の範囲内です。しかし,一般的には生涯教育というと学校教育とは異質なもの,違うものと考えられていることが多いのではないでしょうか。

SLiiiCのスタッフは,SLiiiC流にこの問題を扱ってみようということで,今回,学校図書館だけに限らず,「生涯教育」というトピックを設定してみることで,学校図書館をディープに考えてみたり,時には視野を広げてみたりしながら,あれこれ取り組んでみる内容を詰め込んだサマー・ワーク・キャンプにしようと考えました。

そうそう,今年はイマイの本務先である白百合女子大学(東京都調布市)を会場にしています。ただ会場にするだけでは面白くないので,本務先の大学図書館サポーターLiLiAさんにも声をかけて,SLiiiCの特色である,実践者,研究者,学生の3者を備えたイベントにすることも忘れてはいません。

www.jcross.com

さて,現時点では,下記の企画を予定しております。

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1日目午前:「学校図書館公共図書館がつながるために」高井陽さん(大田区立大森南図書館)

公共図書館の立場から学校図書館に対してどんなことができるか模索する時間を高井さんとともに考えていきます。

1日目午後:「学生さんと一緒に図書館や図書館活動を考えよう」学生さんpresents企画

大学図書館や大学生は,学校図書館から一番近くて遠い存在です。白百合女子大学図書館サポーターLiLiAさんの活動報告+学生さんからのお悩み相談をはじめとして,学生さんと図書館を考える時間を考えています。

1日目夜:SLiiiC大懇親会!(仙川駅周辺)

*参加費3500円。飲み放題!

2日目午前:小峰直史先生presentsワークショップ

*昨年ご好評頂いた専修大学の小峰直史先生に今年もご登壇頂くことが決定しました!内容は詳細が決まり次第随時発表します。

2日目午後:SLiiiCマーケット(物販OKの大交流会)

*参加者も事前届け出をすれば,物販ができる大交流会!ここでしか購入できないアイテムがあるかも。

*販売アイテムは飲食物以外であれば,日頃の実践記録集や,学校図書館運営に役立つ小物でも何でも可です。販売にかかる手数料は参加費以外は無料です。出展料などは頂戴いたしません。

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どれも自信たっぷりの目玉企画です。2日間の中に盛り込むには盛りだくさんすぎる内容かも知れません。でも,どんな方であってもどこかしらに興味を持って頂けるような,おもちゃ箱のような企画を盛り込んでみました。半日参加しようが,2日間通しで参加しようが,今年は1500円で参加費は統一ですので,どうせならば全部参加してしまった方が遙かにお得です。1日目夜の懇親会は3500円別途頂きますが,飲み放題です。
ので,元を取る方面でトライして頂ければ十分元が取れるはずです。

個人的に大プッシュしているのは,2日目午後のSLiiiCマーケットです。なんと事前に販売品の登録をして頂ければ,頒布活動OKにいたしました。実践記録集とか,学校図書館運営に役立つ小物など,何でも販売して頂いて構いません。無料では難しいけれど,印刷実費を頂ければ参加者に頒布できるものをお持ちだという学校図書館関係者の方は多数いらっしゃると思います。そういう方々の頒布の場を設定できたら良いのでは,しかもそれを団体ではなく個人単位でできたら敷居も低くて良い感じになるのではというのがコンセプトです。

実際の所は学校図書館コミケをやったら面白いんじゃないかという完全な思いつきであることは内緒です。ほら,だって名称だって明らかにそれを意識してますし…

あと類似のイベントだと出展料等を取ることがありますが,SLiiiCの場合は参加費以外は手数料無料ですので,在庫とかそんなことを考えずに頒布して頂ければと思います。

もちろんSLiiiCマーケットは販売するだけでなく,購入目的でいらっしゃるのも大歓迎です*1Amazonとかで購入できないような品揃えになること間違いなしなのでどうぞお楽しみに。発売決定アイテムが決まったら少しずつ広報していきたいと思います。

なお,参加してみたい,実践報告集の頒布をやってみたいという方,6月15日(月) より申し込みが開始されています。SLiiiC公式Webサイトから申し込めるようになっていますので,お早めにお申し込みください。多くの方に参加頂けるようにしていますが,座席や資料の関係上,一定数を超えたところで,締め切りとさせて頂く場合がございますので,どうぞよろしくお願いいたします。

www.sliiic.org

 2015/06/15 22:57追記:

今年もフライヤーはkumoriさんにデザインして頂きました。黄色をベースにしたとてもかわいらしいフライヤーです。画像の下のボタンから,PDFがダウンロードできるようになっていますので,身の回りでもバンバン宣伝していただけると嬉しいです。

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www.dropbox.com

*1:このパートだけ購入目的でいらっしゃる方は参加費等はどうするかについては現在検討中です

小林卓先生のこと。

私信です。ブログに書いたって届くわけもないのですが,届くかもしれないと思って書き連ねてみます。

小林卓先生。実践女子大学の准教授であり,私にとっては東京大学図書館情報学研究室の先輩にあたる方です。4月8日(水)に急逝されたとの知らせを,土曜日の夜に頂戴しました。あまりに驚いてしまって,先生の訃報を知らせるべき方に送付するまでは何とか勢いを持たせることができましたが,翌日の日曜日はほとんど何も手につきませんでした。

私と小林卓先生が初めて連絡を交わしたのは,2011年の11月で,私が大学院博士課程を終えて,特任研究員のお役を頂いて半年ぐらい経った日でした。その日小林先生ご本人から,「図書・図書館史」の授業1コマで学校図書館の話をして欲しいとのメールを頂戴しました。

ちょうど博士論文の作業が上手くいかず煮詰まっていたこともあって,頭を整理するためにという意図もありつつ,でも本当は「面白そう」という感情だけに突き動かされて,OKの返事をその日のうちに出しました。

2012年の1月に授業を担当させていただきました。図書館情報学を研究しているくせに,初めてそのときになって降り立った「日野駅」。初めて入った実践女子大学の5階に先生の研究室はありました。初めて伺ったときに,図書館史のグッズをたくさん見せていただきました。

たぶん記憶がねつ造されていなければ,おそらくは「スゴいですねー」と繰り返して,お前分かってんのかとツッコまれるような反応を私はしていたはずです。でも,なんだかんだで楽しかった記憶は残っていますし,後日ちゃっかり頂いたホーンブックレプリカと百万等陀羅尼のレプリカは今でも研究室の棚に収まっています。

近畿大学中央図書館 貴重書 3階常設展示 2011年1月 ホーンブック

 最初からそのつもりですが,私がこの仕事を辞めるその時まで,これらは大切に大切に取っておくことに決めました。そして,とっておきの時に学生さんへ見せたいと思います。

白百合に仕事が決まってからは授業参加はご無沙汰になってしまったのですが,その後も,仕掛け絵本の披露会,聖書の写本の展示会をはじめとして事あるごとに声をかけていただきました。知識がちゃんとなくて,小林先生の意図をどこまできちんと受け止められたかは自信がありません。でも,一つ一つのアイテムについて,楽しそうに解説を加えている語り口は今でも少し思い出すことができます。

さて,小林先生は教育の面でも研究の面でも大変気にかけていただいていました。お電話でご相談に乗っていただいたこともありました。電話の内容はここには書きませんが,先生が教えてくださったことはその通りでしたし,これからも大切にして行動して参りたいと思います。

特に下記にあげる著書は,研究レビューとはこういう風にやるんだというお手本のような本です。何度でも何度でも見返したいと思います。

www.amazon.co.jp

断片的な記憶がどんどん出てきます。もう少し落ち着いたら「京王・井の頭線女子大コンソーシアム」を作りましょうと仰っていただいたこと,渋谷にキャンパスが移転するから僕も通勤電車に乗らなきゃいけなくなったんだよねと言っていたこと,他にもたくさんのやりとりがありました。エピソードはもっとたくさんありますが,あんまりここで披露して消費することは先生は望まれていないような気がするので,2人だけの秘密にしておきたいと思います。

いくつか頼まれたのに,お断りしたり,結局できなかったことがあったのが悔しくて悔しくてなりません。お世話になってばかりで,まだ何も返せてなくて,本当にごめんなさい。少しでも精進していつか追いつけるようにしたいと思います。有り難うございました。そしてさようなら。

【第17回図書館総合展への道シリーズ】出展に関するお願いに関するTips

ども。こんばんは。図書館総合展の記事です。

お気づきの方はお気づきかと思いますが,この度,図書館総合展運営委員会の運営委員を担当させて頂くことになりました。これに伴いまして,図書館総合展運営協力委員については,一旦卒業という形を取らせて頂きました(というわけで,下記のページのメンバーからは,今日付で外れました。他の理由はありませんのでご心配なく)。

図書館総合展運営協力委員制度について | 図書館総合展

引き続きどうぞよろしくお願いいたします。何か面白いと言って頂けるようなことをたくさん打ち出せて行ければと思いますので,どうぞよろしくお願いいたします。

さて,ご報告だけではもったいないので,今年もシリーズ化して図書館総合展関連の記事を連載してみたいと思います。今回は第17回ですので,題して「第17回図書館総合展への道シリーズ」です。

連載1回目「出展に関するお願いに関するTips」

連載1回目は,昨年色々な方から聞かれた,大学に対するお伺いをどうやったかという話です。

初めての方にも分かるように,少し状況を整理しておきたいと思います。昨年,私が所属する白百合女子大学の司書・司書教諭課程では,図書館総合展のコミュニケーションブース枠で出展を致しました。コミュニケーションブースとは,図書館,博物館,美術館,公文書館,大学・研究機関,NPO等の方々に向けた非営利団体のブース枠で,企業さんが出展するよりも格安で出展することができる仕組みです(税抜き価格¥100,000,普通ですと最低¥191,000からとなっています)。下記のWebに申込書などが掲載されているので,是非ご覧になってみて下さい。

libraryfair.jp

過去には,あの伝説の「伊勢うどん対談」を開催された皇學館大学岡野先生の研究室都留文科大学日向先生の研究室など大学の研究室の出展はここ最近継続して行われています。私も先達の活躍を見て,昨年度,出展しました。

結果,「白百合女子大学」という名前がついた場所ができることで,OGの方と知り合うことができましたし,何よりも学生さんのよりどころになって,授業で呼びかけただけの時よりも遙かに多くの学生さんをあの場所に連れて行くことができました。

ところで,大学で出展するとなると,問題になるのが上記のブース代金です。もちろん大学教員のポケットマネーという選択肢もありますが,ここはキチンと正攻法で大学の予算を頂戴して出展するということを考えてみたいと思います。そんなの無理じゃないかと言う方,昨年の司書・司書課程の出展は,大学の予算を支出して頂いて出展しております(その節は関係の皆さまに本当にご迷惑をおかけしました。また大変お世話になりましたこと,深く深く御礼申しあげます)。

大学によって事情は異なるでしょうが,私の場合について,少し参考となればと思い,昨年,大学に色々お伺いやお願いをしたときのメモを載せておきます。

大学に出展をお願いしたときのノウハウメモ

申し込んでしまってから事後承諾は,たぶんお金が出ないだろうということがすぐに分かったので,色々な方へご相談しながら慎重に進めていきました。そんな中で得られたノウハウが下記の3つです。といっても,メモるほどでもなく,ごくごく当たり前のことです。

  • 出展費用は出展費用など,何に対していくら使うのか品目を分けて申請する。
  • 予算支出の了解だけでなく,出展自体の了解も得ておく。
  • 口頭ではなく,文章で了解を得る。

3つめの文章で了解を得ると言う点に対応するために,参考資料となる文章を作成しました。全文は公開できませんが,およそ次の構成で作っています。

参考資料の構成

1.図書館総合展について

図書館総合展とはどのようなイベントなのか,Webページ( http://www.libraryfair.jp/about )の内容を参考にしながら,説明をします。どれぐらいの期間で,どの程度の来場があるのか,どういった人が来場するのかは触れておいた方が良いと思います。

2.出展検討の経緯について

出展検討に至った経緯について示します。例えば,第16回図書館総合展に訪れて魅力的だったというだけでも良いですし,どなたから出てみないかと誘われたのであれば,その点に触れておいても良いかもしれません。

なお,私の場合は,この節で,出展によるメリット,デメリットについても列挙するようにしました。本出展によるメリットでは,対外的な広報のきっかけとなる,司書課程の学生が訪問しやすい仕組みを作れる,デメリットとしては,出展料がかかること,担当教員の負担が増え,休講や会議の欠席が生じる恐れがあることを明記しました。

3.出展目的

出展の目的です。司書課程の活動紹介,図書館サポーターの活動紹介,大学広報などを列挙して,何を意図しているのかを書いています。

4.支出内容について

ブース出展費用(税込み108,000円)を出して欲しいということを明記します。そして,大学のどの予算から支出して欲しいのかもこの段階で触れるようにしました。

5.【参考】出展内容詳細について

出展内容について詳細な企画案をこの節で明記しました。

6.スケジュールについて

予算支出を含めて,出展までどのようなスケジュールで進むのかを触れています。

7.その他留意事項について

トラブル防止のために,担当教員が出展に伴う利益供与を得ていないこと(リベートなどを受け取っていないこと),出展依頼書が必要であれば先方から発行してもらえることを触れました。

8. 図書館総合展昨年度の様子について

参考資料として,昨年度の図書館総合展の様子が分かる写真を3枚ほど添付しました。

参考資料の構成は以上です。

おわりに

組織によって,だいぶ手続き等が異なるので,上記のやり方で上手くいくかどうかは保証できませんが,少なくとも「ほうれんそう」と呼ばれる報告,連絡,相談の3ステップってこういう時に重要なのだなぁという社会人なら「常識」のことを,昨年度は強く感じていました。

あの場所にブースを出すのと,ただ訪れるだけとでは,かなりの差があります。今年度の申込は6月30日(火)ということですから,まだ時間はあります。色々な方へ相談してみるのはまだ間に合う時期だと思いますので,やってみよう!という方は参考にして頂ければ幸いです。

何か疑問点などがあれば,私から中の方へつなぐことも可能ですので,どしどしお問い合わせ下さい。

追伸:もし,1つの団体で10万は出せない…という時は共同出展も可能だそうです。昨年も共同出展の事例がありました。

【速報】第17回図書館総合展学生ツアー開催決定プラス何か。

こんにちは。今井です。

昨年度は皆さまお世話になりました。大学教員という商売をしていると,12月31日よりも3月31日の方が切り替わる感覚が強いですね。

さて,まだ新年度開始の段階で気が早いのですが,図書館総合展運営委員会の方からOKはいただいているので,一つ発表します。

2015年11月10日(火)〜12日(木)に行う第17回図書館総合展で,昨年大好評頂きました展示会場の学生ツアーを継続することが決定いたしました!これも,参加して下さった学生さん,そしてツアーにご協力いただいた出展企業,団体の皆さまのおかげです。

学生ツアーとは?と言う方向けに,概要を書いておきます。図書館総合展の展示会場でのイベントが行われている期間(時間帯等は未定です),パシフィコ横浜で昨年同様学生さんを対象にした,展示ブースを大学教員が案内する取り組みを行います。ちょうど就職活動の解禁が後ろへずれたことにより,3年生にとっては11月のこの時期は企業,業界研究にもってこいの時期になったかと思いますので,新年度の時間割等を編成する際には,是非ご考慮いただければ幸いです。運営する側はちょっと大変バタバタしていたのですが,今年も盛り上げていきたいと思います。

それからちょっとまだ公表はできないのですが,会場内で面白い仕掛けを考えています。イメージとしては,いい話を聞いたなぁで終わらないタイプのものになる予定。おそらく他ではできない面白い取り組みになるはずです。たっぷり時間を取って訪れていただけるとたぶんスムーズに参加できるはずですので,図書館業界の皆さまは今から有休消化計画等を着々と進めていただければ幸いです。こちらは発表できる段階になったら随時公表致します。

では,また。

【活動報告短信】「東松島市図書館の震災アーカイブ公開支援活動」を寄稿しました。

ども。

早速ですが,ご依頼を頂き『図書館雑誌』2015年3月号に以下の記事を寄稿しました。

座間直壯,今井福司 .「東松島市図書館の震災アーカイブ公開支援活動」 図書館雑誌, 2015, p. 156-157.

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東松島市は,東日本大震災を後世に語り継ぐことを目的として,宮城県東松島市の震災写真をアーカイブするプロジェクトを展開しています。


ICT地域の絆保存プロジェクト

今回,日本図書館協会から仲介を頂き,白百合女子大学仙台白百合女子大学で,写真をWeb上に公開するときに必要なキャプションを付与する作業をお手伝いさせて頂きました。私の名前が入ってはいますが,ほとんどがパートナーである座間直壯先生ならびに日本図書館協会の吉田光美さまにコーディネートして頂きましたし,何よりも協力して下さった学生さんがあっての活動でした。そして,今回の活動を依頼して下さった東松島市図書館の皆さまには深く深く感謝申しあげます*1

私は活動日にフラッと立ち寄って,くだらない話をしたり,ちょっと手伝っただけでしたので,もしかすると邪魔しているだけだったかも知れません(汗)。

授業時間外に司書課程の学生さんに声をかけながら,ちょっとずつ進めていった小さい活動ですが,現地に行くことは難しくてもこういう協力の仕方があると言う可能性が示せたのではないかと考えています。皆さま,お近くの図書館で『図書館雑誌』を見かけることがありましたら,是非ご覧になって頂ければ幸いです。

*1:今確認したら写真のPDFの最後に大きく大学名を載せて下さっていてとても感激しました。感謝です。

【レポート】第17回 #図書館総合展 出展者募集説明会(基調講演編)

さて。珍しく1日に2ポスト連投します。
先ほどの図書館総合展出展者募集説明会で,基調講演の部分を独立させると宣言したので,約束通り独立させて取り上げます。

【レポート】第17回 #図書館総合展 出展者募集説明会(今年の方針,ALAツアー編) - リブラリウスと日々の記録(はてな版)

先ほどのポストでも取り上げたとおり,説明会の基調講演は,帝京大学のメディアライブラリーセンターのグループリーダー中嶋康さんによる「共読ライブラリーから考える大学図書館成長戦略と、図書館総合展に期待すること」でした。


共読ライブラリー

図書館界では著名な実践であることから,ご存じの方も多いかと思います。簡単な紹介だけなんだろうなーとお話を伺う前には考えていたのですが,PCでメモを取っていくうちに,これはもっといろんな人に伝えなければという変な使命感がわいてきたので,以下,メモ書きですが記録を公開します。なるべく正確に書くように心がけましたが,聞き間違えとか,誤解とかが多分に含まれているかもしれませんので,その点はどうぞご容赦ください。

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【レポート】第17回 #図書館総合展 出展者募集説明会(今年の方針,ALAツアー編)

ども。
今年も図書館総合展の動きがそろそろ始まります。今日は日々谷図書館で行われた「第17回図書館総合展 出展者募集説明会」に行ってきました。本年度の図書館総合展(横浜会場)での開催は,11月10日(火)〜11月12日(木)の3日間です。


第17回図書館総合展/教育・学術情報オープンサミット2015 出展者募集説明会開催のご案内 | 図書館総合展

開会に先立って,運営委員長より第17回図書館総合展の基本方針が発表されました。画面に掲示されたわけではないので今井が聞き取れた範囲で単語を拾っていきます。基本方針としては下記の5点を中心としてやっていくとのことです。

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  1. 地方創生にあわせた図書館の活性化(首長フォーラムでの結びつき)
  2. 教育に関わる図書館(コラーニングや,学校図書館の取り組みを強化したい)
  3. 出版界と図書館界の結びつき(「図書館のおすすめ本」リストに掲載・専用注文書の会場内での配布による出版業界への貢献,金額としては1億円を超える売り上げがあった)
  4. 自治体と一体となった地域フォーラム(震災と図書館の取り組みの継続,沖縄における図書館の取り組みなど)
  5. グローバル化(ALAとの提携・情報交換,ALAツアーの継続実施)

これらの方針発表の後,皆さんと盛り上げて行きたいとの発言がありました。

さて,出展説明会というと,出展料はいくらで,申込期間はいついつでという説明だけが淡々と行われるようなイメージがあります。もちろん,今日はその時間も設けられているのですが,今回の出展説明会はそれだけではありません。

今回の基調講演として,帝京大学のメディアライブラリーセンターのグループリーダー中嶋康さんから「共読ライブラリーから考える大学図書館成長戦略と、図書館総合展に期待すること」のご発表がありました。昨年の第16回図書館総合展において,帝京大学のブースは中二階の建て込みを行っていて,会場内でも非常に注目を集めるブースでした*1。40分程度のご発表だったのですが,大変興味深い内容でした。よって別ポストで投稿しましたので,そちらをご覧ください。


【レポート】第17回 #図書館総合展 出展者募集説明会(基調講演編) - リブラリウスと日々の記録(はてな版)


さて,この帝京大学のメディアライブラリーセンターの発表の後,他にも図書館総合展を盛り上げるために,図書館サービス計画研究所の方,専門図書館協議会の方,そしてなぜか私のスピーチを3名はさみ*2ました。打ち合わせたわけではありませんが,3人とも「様々な人の交流」を総合展出展のメリットとして挙げていたのが印象的でした。

この後,図書館総合展の出展概要説明,ALA(American Library Association: アメリカ図書館協会)大会のツアー紹介が行われました。まだ今年のパンフとかはWeb上には掲載されていませんが,担当の方にWebに上げてOKですか?と聞いたら大丈夫と聞いたので,パンフから情報を抜粋しつつ,紹介してみたいと思います*3

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このALAツアーは正式名称を「ALA・米国図書館研修2015(サンフランシスコ・シアトル)7日間〜アメリカの大学・公共図書館の最新事情を探る〜」と言いまして,2015年6月23日(火)〜6月29日(月)の7日間,サンフランシスコのALA年次総会の見学を含め,6カ所の現地視察をするとのことです。298000円というお値段ですが,現地の宿泊料金,航空券,空港諸税,サーチャージ,に加えて現地は専用バスで移動,それから通訳がばっちり付くことでしょうか。

6月23日(火)からの訪問場所をパンフレットで拾っていくと,6月23日(火)の夕刻に成田出発,到着した日にシアトル公共図書館,翌日にはワシントン大学図書館,そしてMicrosoft LibraryとあのWindowsでおなじみのマイクロソフト社内にある図書館の視察が含まれています。おそらくマイクロソフト社は個人レベルでは見学させてくれない場所だと思うので,興味ある方にはチャンスだと思われます。3日目には空路でサンフランシスコ入りし,1000万冊を超える蔵書数を誇るカリフォルニア大学バークレー校の視察,そして4日目は「本のほとんど無い」電子図書館や東アジアコレクションで有名なスタンフォード大学の視察と,サンフランシスコ公共図書館視察,ALA展示場オープニングレセプションの参加,5日目にいよいよ,ALA総会展示会場入りして自由視察,ALA関係者とのミーティングを経て,翌日サンフランシスコを発って6月29日(月)の夕刻に成田着というスケジュールになっています。

申し込み締め切りはパンフレットによると2015年5月8日(金)とのこと。金額は高額だと思いますが,コーディネートならびに通訳手配を考えると,妥当な金額ではないでしょうか*4。私は今年はトライできないのですが,マイクロソフト社のライブラリーの話を聞いて,行けないのが悔しくなりました。

結果,盛りだくさんの内容が展開されまして,2時間があっという間に過ぎ,説明会は閉会となりました。なお,この出展募集説明会に出られなくても,図書館総合展への出展は可能です*5

今後,出展を考えている人たち向けに,昨年の経験で私が提供できるノウハウとかはWeb上でどんどん公開していきたいと思いますので,どうぞご期待くださいませ。ひとまず,このポストはここで閉じておきます。

*1:私自身は自分の所でてんてこ舞いで結局伺うことが出来なかったのですが…

*2:私のスピーチの内容はグダグダだったので聞かないでください…。

*3:実際にパンフデータがPDFとかになったらリンクを張りますね。

*4:確かに航空券だけだと10万円以内でいけてしまうんですけれど,通訳が付くというのは大きいかと思います。

*5:でも今日みたいな機会だと運営委員会の方々がたくさんいらっしゃっているので,疑問点を解決するのにはもってこいの場だと思います。